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ラジオネーム:ツリーツリー「ハイゼ家 百年」

眞理子さん、こんばんは。『ハイゼ家 百年』を観ました。

旧東ドイツ出身のトーマス・ハイゼ監督がハイゼ家に大切に保管されていた家族の写真や手紙、音声記録をもとに百年にわたる家族の歴史をドキュメンタリーにしたもので、第5章に分け、休憩をはさみながら鑑賞しました。

内容は、祖父母の結婚から始まり、祖母がユダヤ系。結婚後、曽祖父を含め、親戚が強制収容所に送られていく様子と先の見えない不安と家族への安否が手紙の中と映像に映し出されるホロコースト被害者のリストでしょうか?資料から、緊迫している様子が伝わってきました。厳しい生活の中で、「ユーモアだけを忘れずに」という言葉が印象的でした。本作品では、人物が映像の中で、話をするのではなく、残された遺品や建物、映し出された数々の映像や音楽によって、静かな語りや問いかけの中にハイゼ家が浮かび上がってきました。

思考をうまく体現した作品のように感じ、作品を見ながら、分厚い本を開いている感覚になりました。素晴らしい作品で貴重な体験になりました。また、お便りします。

性別:女性
年齢:40代
住所:那覇市