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スクリーンへの招待

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ラジオネーム:南風「サンマデモクラシー」

眞理子さん、リスナーのみなさん今晩は。

緊急事態宣言下で週末の映画館はどこもお休みで、平日仕事の僕には新作映画は見れない、番組が終わってしまうのに、眞理子さんに映画の感想も送れないと思っていたら、偶然にも平日休みをいただけました。そこで映画館に向かい、数ある新作映画の中から僕が選んだ作品は「サンマデモクラシー」です。
戦後の米軍の占領下にあった沖縄で魚卸業を生業とする "玉城ウシ" さんが、時の高等弁務官が出した布令がおかしいと裁判を起こしたというお話し。つまり、沖縄のひとりのオバァが、当時おきなわで一番偉かった人を相手に「あんたの言ってることはおかしい」と戦ったというのだからなんとも痛快です。もちろんそれにはうしさんを支えた弁護士や著名な政治家などが関わってくるのですが、それでも、「おかしいことはおかしい」と声を上げるウチナー女性の逞しさを感じずにはいられませんでした。
ウチナー噺家 志ぃさーさんのナビゲーターや川平慈英さんのナレーションも場面を盛り上げる抜群の語りで楽しめましたよ。
現在の沖縄でも、映画の中のような理不尽な状況が多々ありますが、黙ってそれを受け入れるのではなく、常に「それはおかしいよね」と声を上げ続けることの大切さを再認識させられた作品でした。
このように、映画作品を通して、沖縄や沖縄の人々、そして、沖縄に想いを抱く人々のこと知るたびに、沖縄で生きることの大切さや幸せを感じます。また、そのような作品を作り続ける映画人の方々や上映してくれる映画館の存在にも深く感謝したいと思います。そして、何より、こんなつたない感想を読んでくださる眞理子さんとこの番組の存在にも感謝です。番組終了まであと2回の放送となりますが、最後までしっかりと聴き続けますね。

性別:男性
住所:南風原町