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ラジオネーム:ツリーツリー「ヒトラーに盗られたうさぎ」「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」「モンタナの目撃者」

眞理子さん、こんばんは。
9月26日の番組終了の日まで、新作映画の感想を送ります!と宣言をしたツリーツリーです。
最近は、都合上、主にスターシアターズ系の作品を鑑賞していますが、8月に沖縄市のミュージック音市場で観た素晴らしい作品『ヒトラーに盗られたうさぎ』と一度、桜坂劇場でわずか1週間程上映された『グンダーマン』の感想も送ります。
こちらは、9月17日まで、音市場で再上映中です。音楽映画にぴったりな環境での再上映を嬉しく思います!

では、まず『ヒトラーに盗られたうさぎ』ですが、絵本作家の自伝的な映画で、9歳の少女アンナが主人公です。
ユダヤの家庭に生まれ、父親がヒトラーを批判する劇作家という事で、一家の住まいがあるベルリンから隠れるように離れなければならない事になります。
様々な状況の中で、限定された所持品と共に住まいを転々としていくのです。
タイトルにもなっているうさぎのぬいぐるみを所持品の中に入れるかどうか迷っているシーンは、印象的です。
家族の愛情をたっぷり受け、アンナの疑問に一つ一つ答えていく両親の姿は、決して子ども扱いしない、自立を促していくところに家庭教育の成熟さも感じます。
そんな家庭環境の中でアンナは、できる事を一つ一つこなしながら現実と向き合っていきます。
行動派で、慣習に囚われない生き方、そして、自尊心と感謝の気持ちを持って生きる姿に学ぶものがあります。
中でも、方言や異国の言葉をいくつも習得しながら、友人を作り、風習や文化などを受け入れ成長していく様子に心打たれます。
アンナは、のちに絵本作家としての地位を築くのですが、その根源は、どうやら幼少期の生き方にあるようです。
本人も作品の中でそのような事を兄と話ています。昨今のコロナ禍の中、しずみがちな気持ちから前向きになれる作品です。

同じく『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』も鑑賞後、心揺さぶられる一本です。
以前、もう一度観たい作品だと番組に感想を送ったのですが、改めてチャンスがきたので有難いです。
東ドイツのボブ・ディランと言われたグンダーマンの歌声に魅了される事間違いなしです。
同じく何度でも観たくなる作品『善き人のためのソナタ』や『グッバイ・レーニン』と東ドイツの歴史に興味がある方、ぜひ、劇場でご覧下さい。

最後に先日、シネマQで観た『モンタナの目撃者』の感想です。
こちらは、アンジェリーナ・ジョリー主演の新作です。
アンジーらしいアクションシーンの連発から目が離せません。
冒頭のアンジー、役名ハンナが何かくたびれている様子や生死ギリギリの悪ふざけのパラシュートを使った遊びを実行している不可解な行動と何度もよみがえってくるトラウマ。
痛々しい程傷ついているハンナが偶然に出会った少年も同じ苦しみを抱えている。
少年の心の内を知った時、ハンナが持っているタフさ、そして、人間愛にせまった姿に魅了されます。
数々のアクションシーンを乗り越え、ハンナと少年が行き着く先はどうなるのか、この映画、なんだか続きがあるような気がします。
以前ミハマセブンプレックスで鑑賞した『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』を観てからか、命がけで撮影する裏方さん、いわゆるスタントウーマン達を想像せずにはいられません。
映画を鑑賞する度に視野が広がっていきます。
大好きな映画、そしてこの番組の終了をとても寂しく思います。
眞理子さん、最近、どんな事を感じながら過ごされていますか?
番組放送も残り2回になってしまいますが、最後まで映画の感想を送ります。
まだまだ宜しくお願いします。

性別:女性
年齢:40代
住所:那覇市