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ラジオネーム:宜野湾のt.y「さびしんぼう」

こんばんは、まりこさんリスナーのみなさん。この前は桜坂劇場のチケット、どうもありがとうございました。

暇ができ次第観に行こうと思います。

 さて今回はまた、富田靖子の映画ですが、彼女が主演の「さびしんぼう」と言う作品を紹介したいと思います。この映画は、故大林宣彦監督の尾道三部作の多分完結編として制作された映画で1985年作品であります。

 尾道のお寺の子として高校に通うヒロキ(尾美としのり)はある女子高生、百合子(富田靖子)に恋をしていて彼女の姿をカメラで追うと言う、あんまり良い趣味を持ってるとは言えない生活を送っていたところに、ある日彼の母親の16歳の時の女の子、さびしんぼう.(富田靖子)が現れてヒロキとドタバタ的なコメディタッチな展開で物語は進んで行くという事になります。

でもヒロキは自分がカメラで追っている女の子、百合子の事が好きで、ある日、その彼女にそれとなく告白したら(その時までには二人は知り合いになっていた)百合子に「あなたの好きな私はここ側の顔でしょう、でもこちら側は見ないで下さい。」と言われ、家に帰ったと同時に雨が降っていてさびしんぼうも雨に打たれている事に気がづく。(雨に打たれるとさびしんぼうは消えてしまう、または、ヒロキの母親の誕生日が明日だった事に気づいて)雨に打たれてぐったりしているさびしんぼうを見つけヒロキは抱きしめて初めて自分がさびしんぼうの事を好きだった事に気づきます。

さびしんぼうは、「ヒロキさん、もう一度さようならを言いたかった。」そう言い残します。そして、、、それから時は流れてヒロキもお父さんの後をついでこの寺の住職になりますが、彼のそばには、、、そしてヒロキの声のナレーションで、「できればさびしんぼうをもう一度呼び出して、、、でもそんな事したら僕は永久に大人にはなれなかっただろう、、、」というナレーションの他に、「男の子はいつだって母親に恋してるものよ」とか、「人は誰だって恋をすると、さびしくなるから、さびしんぼう」というナレーションが流れます。

 また、この映画のヒロインのさびしんぼうは、ピエロみたいなメイクにまた、そんな格好をしていて、ラストシーン近くの雨の中、ヒロキの腕の中に抱かれながらさびしんぼうは目の所の黒い星の化粧?(マーク)が雨によって流されていく時、このさびしんぼうは何かを言いながら消えてしまうのでした。

この作品を観たのはもう30年以上も前の事、記憶が一部曖昧なところはすみません。でも今さっきユーチューブでこの映画の予告編を見たところ胸が締め付けられる想いがしました。なのでこの番組を聴いている特に多感な若い人にお勧めします。どこかノスタルジックでファンタジーあふれるとてもピュアな青春映画でした、それでは。 

ps ちなみに僕も尾道を2回訪れた事があります。古風な街並みでとても趣がありました。

リクエスト曲は、富田靖子で「さびしんぼう」それから、ショパンの「別れの曲。」と言うクラッシックの名曲をお願いします。
富田靖子の歌う主題歌「さびしんぼう」もショパンのこの名曲をアレンジして作ったようですよ。

性別:男性
年齢:50代