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ラジオネーム:シネマニア「愛の昼下がり」

真理子さん、こんばんは。

エリック・ロメール監督特集全プログラム観ました。おかげでジャン・ポール・ベルモンド特集では二本しか観られませんでした。桜坂劇場ではこういうイベント上映をしてくれるのは有難いんですが、これが重複するとこうなってしまうのが残念です。また新作も追いかけなきゃなりませんし、女性のためのロマン・ポルノも見逃しましたし、大変なんですよ。

しかし、こうまでして観たエリック・ロメール監督特集で感じたことは、あ~っ、私はこの監督とは肌が合わないなあということでした。私が感じるフランス映画の面白くない点がそのままでした。

セリフが多いわりには、起伏の乏しいストーリー展開はリアルと言えばリアルなんでしょうが、ドラマなんだからもう少しテンション高く演出してもらえないでしょうかねえ。

そんななかでちょっと面白かったのは「愛の昼下がり」でした。タイトルからしてテレビの昼メロみたいだけど、中身は浮気したいんだけど、浮気をしないという真面目な話をコミカルに描いたものでした。

フランス映画は大人の感覚だから、不倫だって全面的に否定をしませんし、浮気をするのは人の業と捉えます。不倫はいかん、というのはアメリカ映画ですが、フランスだと恋愛を道徳で計っても無意味だと捉えるでしょう。

それがまあ、主人公の男は妻に義理立てて、若い女性が誘ってくるのを必死にこらえるんです。これがコメディとして描くのが面白い。また、主人公だってモテないことはないだろう、とおもいましたから、そういう男が女房のためにも我慢する。最後の方じゃ、私だったら、それじゃ一回だけと言って、ずるずると深みにはまって、後で地獄を見ることになりそうです。

だから主人公はよくこらえましたなあ、と感心しました。これだけ女房を愛していれば、家庭は平和ですよ。まあ、フランス映画は不倫を否定はしていませんが、現実では結婚したら、他の異性には目もくれない方が良いですよね。

 

性別:男性
住所:南城市