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ラジオネーム:シネマニア「女は女である」

安谷屋さん、今晩は。
桜坂劇場さんが次々とイベント上映するのはありがたいんですけど、なにしろ新作も観なきゃいけないので、たくさんの作品を見逃してしまうのは残念です。

ミッシェル・ルグランとヌーヴェルバーグの監督たちも「シェルブールの雨傘」「ロバと王女」を見逃すことになりました。「シェルブールの雨傘」はたしか国映館で観たことがあるので良いとして、「ロバと王女」は惜しかったと思います。

この特集で観た映画のなかから「女は女である」を取り上げたいと思います。
ミュージカルコメディというこの作品。ジャン=リュック・ゴダールらしく、ミュージカルなのに歌わない、躍らない、音楽を唐突に打ち切る、役者が画面に向かって話す、変なポーズを取ってそのまま止まるなどのゴダールらしく変わった撮り方をしています。

しかし、これゴダール作品なの?を疑いたくなるほど話がわかりやすいんです。他の作品みたいに話があちこちに飛んだりするものでなく、時系列通りに話がすすんでいくんです。

ヒロインのアンナ・カリーナがかわいい。それにしあわせそうな雰囲気が漂っているんです。この頃はゴダールとアンナ・カリーナがすごくラブラブな時期だったので、ふたりのしあわせな気分が全編を覆っているんです。これが良いので、「アンナ・カリーナ きみはおぼえているかい」も観ましたよ。

だから小難しい映画のゴダール作品としては異色作と言えますね。
「5時から7時までのクレオ」で劇中に現れる無声映画のドタバタコメディでふたりが楽しそうにドタバタ演技をみせてくれます。

この幸せなムード、観ているこちらも嬉しくなるような作品でもありました。こういう映画をたくさん作ったら、自分もゴダール好きなるんですけどね。最新作の「イメージの本」は相変わらず意味がさっぱり分かんなかったですね。

リクエスト曲はミッシェル・ルグランと言えばこれ、「シェルブールの雨傘」をお願いします。

 

 

性別:男性

住所:南城市