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ラジオネーム:ニンニキ ニキニキ「ローレライ」

お久しぶりです (*^-^*)映画館で新作が見れるようになり、映画ファンとしては楽しみな時間と空間が戻って来ましたね。

でもまだ少し心配かも、という方の為に『お家シネマ』でお勧めしたいのが日本映画の『ローレライ』です。


きっかけはFM沖縄の別番組での投稿で現在のコロナ禍の状況を『「まるで戦争中のようだね」とお祖母ちゃんが言っていた』という内容でした。
経験者の方がおっしゃるのですから、
その投稿を聞いた僕自身もハッとしました。

『ローレライ』は太平洋戦争末期を舞台とした戦争映画で、この映画の主人公のひとりである 潜水艦 イ507 の艦長は頑迷に特攻に反対し軍部から「腰抜け」と非難され艦を下ろされた 役所広司さん演じる、絹見(まさみ)少佐が艦長となります。
そしてその イ507 には謎の特殊兵器《ローレライ・システム》が搭載されています。
船は 8月7日に広島に落とされた原子爆弾の次なる投下を阻止すべく海軍きっての秀才と呼ばれる 堤真一さん演じる、浅倉大佐の命令でテニアン島へと向かいますか、しかし・・・といった内容です。

当時のポスターにはこんな言葉が書かれていました。
「世界初の”原爆“が日本の運命を変えた。その時・・・僕らは『ローレライ』に祖国の明日を賭けた」

日本は世界で唯一 広島、長崎と2発の原子爆弾を落とされた国であり、2011年には東日本大震災の福島原発事故。
3度の原子力被害から立ち上がって来た国です。

沖縄も先の大戦では、1/4の島民が亡くなるという悲惨さの中『奇跡の1マイル』とも呼ばれた国際通りの復興を象徴として「コザ暴動」を初めとした

他国統治故の逆境に抗いながら日本復帰を勝ち取った おじい、おばあたちの血を受け継いでいる県民です。

この【コロナ禍】という戦時下でも、乗り越えて行ける底力があると思っています。戦争は繰り返してはいけません。
けれど、先の大戦で、この国を守る為に命をかけた人たちがいた事も忘れてはいけないのではないでしょうか。
もちろん、おじい、おばあたちの思いもです。
『ローレライ』は戦争を始めてしまった大人たちの子供たちに対する贖罪の物語ではないかと、個人的には思っています。

日本の絶望的状況の中、絹見(あさみ)艦長が叫ぶ言葉があります。
『私は信じる。日本人は・・・自分で焼け跡から立ち上がる』 という言葉です。
この場面で泣いてしまいました。
現状の日本や沖縄、世界の状況とオーバーラップしたのかもしれません。
当時は大本営が嘘八百を並べて国民を騙していましたが、私たちも正しい情報は何なのか、注意深く吟味しながら判断して行かなければならない時代なのかもしれません。

リクエストは 映画『ローレライ』オリジナルサウンドトラックから『未来を護りし者たち』でお願いします。
主題歌の『モーツァルトの子守唄』もいいのですが、戦争という殺伐とした中に流れる美しい歌声はぜひ本編の中で聞いて頂きたいです。
殺し合いを選ぶのか、安らぎを選ぶのか、見る人に問いかけているかのようです。

p.s.
絹見(あさみ)艦長が特攻に反対した、と書きましたが、実際に特攻の命令に従わなかった 橋本以行さん という潜水艦の艦長さんがいらしたようですね。
邦画『真夏のオリオン』のモデルとなった艦長さんですが、DVDを前職場の Yさんに貸して数年戻って来ません (T_T)

Yさん、北川景子さん好きなのは判るけど、そろそろ返して(笑)

長文失礼致しました。

 

 

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