眞理子さん今晩は。
映画館の再開に伴って、新しい作品の公開も少しずつ始まっていますが、時間のやりくりができない僕は、家でのDVD鑑賞が続いています。
そんな中で見た作品が、桜坂劇場で予告編を見て気になっていた「おかえりブルゴーニュへ」でした。
題名にあるようにフランスのブルゴーニュ地方にある葡萄畑を相続することになった3人の兄妹弟（きょうだい）の物語です。3人の父親の危篤の知らせに長年家を離れていた長男の帰郷から物語は始まります。
父親との葛藤の為に家を離れた長男は、自分の家庭の問題も抱えながら、父親との最後の対面のために帰郷します。後に父親から生前に出された手紙で父親の長男への本当の思い知らされ、言葉の使い方の未熟にさから気持ちがすれ違っていたことに気付かされます。さらに自分の家族の問題にも直面していきます。
妹は残された葡萄畑をなんとか守って、そのワイン造りの才能を発揮したいと思いながらも、遺産相続に伴う財政危機に直面しています。
次男は結婚して、お嫁さんの実家のワイン造りを手伝いながらも、義理の父親のワンマンさに振り回されながら、自分の生き方に悩みます。
父母が残してくれた葡萄畑から最高のワインを造りたいと協力する3人。そのひたむきな思いがそれぞれの家族問題や経済的な問題を少しずつ良い方向に動かしながらお話しが進んでいきます。
季節の変化とともに表情をかえる広大な葡萄畑が美しい。そして、それを守ろうとする3人のきょうだい愛もステキです。
普段、ワインを飲まない僕ですが、ワインを飲む機会がある時は、この作品のことを思い出すだろうなと考えました。見終えたあと、爽やかな気持ちになれる、そんな作品です。未見の方にはおすすめの作品ですよ。
性別：男性
住所：南風原町
