「暑熱順化で暑さに備えよう」
今日は堀家さんがお休み。ということで「猫哲学」番外編をお届けしました。
気象研究者の根本順吉さんエッセイ「夏の風」に、
猫に関するこんな記述があるそうです。
暑さに弱い猫は部屋の中で一番涼しい場所をよく知っているそうです。
妙なところに上って昼寝するのは、そこの風通しがよいから。
(2019年5月24日読売新聞 よみうり寸評より)
と、いうことは。。。猫がいるところは、涼しいところ。
これから暑くなったら「猫」を探して、
猫と一緒に休もう!それが熱中症対策だ!以上。
なぁ~んてね。
犬や猫のように涼しいところを探して
暑さをさけることが人間もできたらいいのですが
私たちはそうもいきません。
暑い中でも動き回らなければならないこともしばしば。
なので人間は暑さにどう対処していけばいいのか対策を
練る必要があります。
今日の沖縄は平年より気温が低めで推移していますが
しばらくすると暑さが厳しいシーズンに突入します。
そんな本格的な暑さが到来する前から、私たちにできる
熱中症対策があるんです。
実は私たちの身体は暑い季節を迎える前に、すこしづつ
身体を暑さに慣れさせる必要があるんです。
こういうケースをよく耳にしませんか?
急に熱くなったり、県外から暑い夏に沖縄に観光に来た人が
熱中症になってしまった。。。
実は人間は上手に汗をかくことができるようになるために
暑さへの慣れ(暑熱順化)が必要なんです。しかもその
暑熱順化、結構時間がかかるんです。
まず、人間は暑い環境で運動や作業をはじめて3~4日経つと、
汗をかくための自律神経の反応が早くなって、体温の上昇を
防ぐのが上手になってくるんだそうです。そして、3~4週間
たつと、汗に無駄な塩分をださないようになり、熱けいれんや
塩分欠乏によるその他の症状が生じるのを防げるようになる
のだとか・・・
ではどうやって自発的に自分の身体を暑さに慣らしていくことが
できるのでしょうか?
手軽にできるのは「入浴」です。40度前後のお湯を浴槽に張り、
みぞおちから下をつける「半身浴」がおすすめです。
そして「ウォーキング」
「ややきつい」と感じる程度のスピードで毎日30分程度歩くのが
おすすめだそうです。
上手に発汗できるよう徐々に身体を慣らすことも、
立派な熱中症対策なんですね~!