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第34回 猫に学ぶビジネス哲学

「打ち解けたいときは思いやりが⼤事」

 

猫を飼い始めてわかったこと。猫はいろんな鳴き声をもっているということ。

ニャーだけではなかった。ある時、にゃぶろうに話しかけて何か質問したら

「んー?」と返事が来ました。⾔葉がわかるのかと驚いたが、調べると、

信頼している相⼿にだけ使う鳴き⽅だということがわかりました

 

 

既に⼤⼈の野良猫だった彼を家に迎えてから何ヶ⽉も経ってから
「んー?」と鳴き始めたので、これで本当に打ち解けたのかなと感じて
ホッとしたものです。

 

 

ところで、私たちは、特に初対⾯の⼈と打ち解けるために

神経をつかうことがあります。⼈と打ち解けるためには、先に⾃分から

好意を寄せる⾏動を取るといいのだそうです。

 

 

⼼理学者デニス・リーガン⽒の実験を紹介します。

⼆⼈組の被験者で実験を⾏うのですが、⽚⽅の⼈は飲物を買いに行き

ついでに相⼿の飲物まで買って来るよう指⽰を受けます。相⼿はそれを
知らされておらず、「あなたの分も買ってきましたよ」と⾔われて飲物を
受け取りますが、その後、福引券の購⼊を持ちかけられます。このとき、

飲物を買ってこずに福引券の購⼊を持ちかけられた場合に⽐べて、

飲物を買ってきてもらった⼈の集団は、福引券の購⼊率が倍になったそうです。

 

 

⾝も蓋もない⾔い⽅をすると、「恩を売る」ということになるのですが

受け⼿が恩を売られていると感じてしまっては当然警戒されるでしょう。

相⼿が⾃分に対して関⼼を持ってくれていて、思いやりを持って接してくれている

と感じるからこそ、お返しをしようと思うのではないでしょうか?


やはり⼤事なのは思いやりなのですね!