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第168回 猫に学ぶビジネス哲学

ふくすけが体調を崩し動物病院へ行くことに。日頃から抱っこを拒否する猫なので、
キャリーケースに入ってもらうのも一苦労。
格闘の末、何とかブランケットにくるんでケースに入ってもらった。
もっと抵抗なく自発的に入ってくれるような方法を今後も試行錯誤していきたい。


ところで、お店のレイアウトを考えるとき、


「お客様に売れ筋商品を見つけてもらいやすい棚づくり」や

「ついで買いをしてもらえるような配置」など、

お客様にどのように動いてもらいたいかを考えて空間づくりをする。
人に自然と動いてもらえるような知恵があると、お店づくりに限らず
人生の様々な局面で得をするような気がする。

今日は、人に自然と望ましい行動をとってもらえるような工夫について考えてみたい。

行動経済学では、自発的に望ましい行動をとってもらうために、
文章表現や表示の方法を工夫する「ナッジ理論」という考え方がある。

今日は実際にナッジ理論に基づく事例を紹介する。

l お店のレジ近くの床に貼られてるステッカー(ソーシャルディスタンス&横入りを防ぐ)。

l オーストラリアでは、運転免許証などにある臓器提供の意思表示は「同意しない場合」の
みサインをする方式(この方式に変えてから「同意する」人が増えた)。

l 1ヶ月後が〆切の仕事を依頼する際、〆切だけでなく、毎週金曜にその時点迄に出来てい
るものを提出するルールを設けた(仕事の優先順位が上がり、納期を守れるように)。

l イギリスでは、納税の督促状の文面を「期限を過ぎているので納税して下さい」から「税
金は社会のこんなところに使われている」「ほとんどの人が期限内に納めている」という
他人の動きを意識できるような事実の記載に変えた(納税率が上昇)。

このように、ナッジ理論では、人間の行動原理に基づく様々な工夫が凝らされている。
インターネットや書籍でも事例は数多く紹介されているので、ぜひ御覧ください。

今日の猫からの学びは「狙った行動をとってもらうためには?」でした。