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第167回 猫に学ぶビジネス哲学

最近、うちの窓の外側に複数のヤールー(ヤモリ)が、ほぼ毎晩出没する。

にゃぶろうとふくすけは、それぞれに窓の内側から外に張り付くヤールーに

ジャンプして襲いかかり、個の力を高めている。

 

にゃぶろうは減量に成功したおかげで、中年だがジャンプ力が向上している。

 


前回のこのコーナーでは、組織・チームの観点から「変化に強い幸福度の高い

組織が備えている4つの特徴」について、4つの特徴の頭文字をとってFINEという

言葉を使い解説した。

 

今日は、変化に対応するために(組織ではなく)個人が高めておきたい力について

考えてみたい。

 

アメリカの組織行動学の権威と呼ばれるルーサンス教授は、変化が大きい

予測不能な現代を生きるために必要な4つの力を発見した。

 

この4つの力を「心の資本」と呼んでいる。

 

1 Hope(自ら進む道を見つける力)

2 Efficacy(現実を受け止め行動を起こす力)
3 Resilience(困難に立ち向かう力)

4 Optimism(前向きな物語を生み出す力)

 

頭文字をとるとHERO。

 

わざわざ4つの「資本」という言葉をつかった理由は、

「これから将来に向けて身につけ蓄積できる」「その力を自分自身や世の中のために

将来に渡って使うことができる」「お金ではないので目減りすることもない」だから

だそう。4つの資本に基づいた行動のイメージが湧くように、行動の例を3つ挙げる。


• 検討は程々にして、既に持っているものをベースに行動(実験と学習)を開始する。
• 「幸せのため」等の大きな目的にこだわり、手段にはこだわらない。
• ないものづくしの環境を受け入れて一歩ずつ進む。等

 

「予測不能な時代だからこそ、計画通りには行かない。止まっていても何も

変わらないので、大きな目的はしっかりと設定した上で、今あるものを活用して

出来ることを行動に移していきましょう。」という意味だと理解した。

 

新しいことに挑戦する際に必須の概念だと思います。

 

今日の猫からの学びは「変化を乗り切るために蓄えるべき力とは」でした。