最近、うちの窓の外側に複数のヤールー(ヤモリ)が、ほぼ毎晩出没する。
にゃぶろうとふくすけは、それぞれに窓の内側から外に張り付くヤールーに
ジャンプして襲いかかり、個の力を高めている。
にゃぶろうは減量に成功したおかげで、中年だがジャンプ力が向上している。
前回のこのコーナーでは、組織・チームの観点から「変化に強い幸福度の高い
組織が備えている4つの特徴」について、4つの特徴の頭文字をとってFINEという
言葉を使い解説した。
今日は、変化に対応するために(組織ではなく)個人が高めておきたい力について
考えてみたい。
アメリカの組織行動学の権威と呼ばれるルーサンス教授は、変化が大きい
予測不能な現代を生きるために必要な4つの力を発見した。
この4つの力を「心の資本」と呼んでいる。
1 Hope(自ら進む道を見つける力)
2 Efficacy(現実を受け止め行動を起こす力)
3 Resilience(困難に立ち向かう力)
4 Optimism(前向きな物語を生み出す力)
頭文字をとるとHERO。
わざわざ4つの「資本」という言葉をつかった理由は、
「これから将来に向けて身につけ蓄積できる」「その力を自分自身や世の中のために
将来に渡って使うことができる」「お金ではないので目減りすることもない」だから
だそう。4つの資本に基づいた行動のイメージが湧くように、行動の例を3つ挙げる。
• 検討は程々にして、既に持っているものをベースに行動(実験と学習)を開始する。
• 「幸せのため」等の大きな目的にこだわり、手段にはこだわらない。
• ないものづくしの環境を受け入れて一歩ずつ進む。等
「予測不能な時代だからこそ、計画通りには行かない。止まっていても何も
変わらないので、大きな目的はしっかりと設定した上で、今あるものを活用して
出来ることを行動に移していきましょう。」という意味だと理解した。
新しいことに挑戦する際に必須の概念だと思います。
今日の猫からの学びは「変化を乗り切るために蓄えるべき力とは」でした。