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第163回猫に学ぶビジネス哲学

わが家の新入猫ふくすけを保護して4ヶ月が経った。猫二匹になると、掃除・買物・健康管理
など、確実にお世話の手間も費用も増えた。それでも世話を続けられているのは、家族だから
とか、好きでやっているからという理由の他にも継続のコツがあるような気がしている。

 


情報の大洪水とも例えられる現代、仕事に役立つ学びを得る機会はたくさんあるはずなのに、
以前に比べて、深く集中することや継続することが難しくなっていると感じることはないでし
ょうか。今日は「継続」を目指すときに役に立つ工夫についてご紹介したい。


行動分析学の世界では、継続したいと思っている行動を「ターゲット行動」、それを邪魔する
ような行動のことを「ライバル行動」と呼ぶ。例えば、ターゲット行動は「資格試験の勉強を
毎日やりたい」、ライバル行動は「SNSをダラダラと見続けてしまう」という関係。わかって
はいるのにやめられない、こんな状況を行動分析学では2つの工夫で改善していく。

 

• まずは、ターゲット行動を取りやすくする工夫。例えば、毎日勉強する時間にアラームを
設定したり、週末は他の人との勉強会をスケジュールするなどの工夫が考えられる。

 

• 次に、ライバル行動が起きないようにする工夫。例えば、アラームで勉強時間であること
を知らされたら、スマホを別の部屋に置いてから勉強を始めるなどの工夫ができる。

 

 

自分の意志だけでは生ぬるいという方には、別の方法がある。「パブリック・ポスティング」
と呼ばれる方法。具体的には、毎回、勉強のスタート時に、勉強を始めることを宣言する。こ
れは、身近な人に直接伝えても良いし、SNSで全世界に向けて投稿しても効果があるとされて
いる。また、宣言するだけでなく、勉強が終わったら、今日学んだ内容を短くて良いのでアウ
トプットすることで、宣言倒れを防ぎ、勉強の理解度を高めることもできます。さらに、SNS
であれば、先々はその分野に強い人として認知もされることになり一石二鳥です。

 

今日の猫からの学びは「行動分析を使って、継続を力に」でした。