新型コロナの影響が出て一年以上が経過。「三密を避ける」
という言葉に代表される通り、人同士が物理的に集まる場は激減。
にゃぶろうと集まる時間は増えた。人と集まる機会が減った
ことで、数え切れない程のマイナスの影響が出た一方、
「わざわざ集まる必要なかったよね?」という集まりも再認識できた部分もあったように思う。
とはいえ、人は社会生活を送る以上、必要な集まりはあるし、「集いたい!」と心待ちにして
いる集まりも沢山あるのではないだろうか。ワクチンを巡る動向など、新型コロナを取り巻く
状況も日々変化し、コロナ後の未来が以前より具体的に見えてきたこの時期、これからの集ま
りはより良いものであってほしい。今日は「集まる」ということについて考えてみたい。
プロのファシリテーターで「人が集う」ことを研究するプリヤ・パーカー氏は、人が集まる場
の中心になるのは人と人との関わり合いであり、大切なことは「集まる目的」だと主張。目的
を決めて、その目的に心からコミットすることで本当に必要なことを取捨選択できるとしている。
これは会合の主催者だけでなくお店の集客にも共通するポイントかもしれない。
目的を考えるとき、留意したいポイントがある。わざわざ集まらなくても何とかなる集まり
があることを世界中の多くの人が改めて理解した現在、「一見もっともらしい目的」を掲げ
ただけで、これからも人が集まってくれるとは限らないということ。本当に人を集める必要
がある場作りでは、改めて今の時代を意識した目的の問い直しが必要であるように思う。
目的の問い直しには、「なぜ?」を自身に5回繰り返し問う「なぜなぜ分析」や、集まりの
結果生まれる「新たな何か」を想定し、そこから逆算して集まりを設計するなどの方法がある。
場を開く、つくる立場の皆様の参考になれば幸いです。