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第149回 猫に学ぶビジネス哲学

にゃぶろうに似た柄の子猫を見かける度に「あいつもこんな感じだったのかな」とか「

うちに迎えるまでどんな人生(猫生)を送ってきたのだろう」と思いを馳せる。

ケガの跡を見たり野良猫時代の雨水を飲む姿を思い返すと、彼なりの人生(猫生)ドラマが

あったのではないかと思う。

 

 

人にも猫にも歴史あり。実に様々な経過をたどって現在があるのだと考えると、

歴史を改めて学ぶことで、より多くの商売にも役立つ気づきを得ることができるかも

しれないと感じた。今日は歴史を紐解くということについて考えてみたい。

 

企業の歴史を知るというテーマを思い立ったとき、経営学者の楠木建さんの対談の一節が

飛び込んできた。「企業の戦略や競争上の強みは成功した現在の姿だけを見てもわからない」

という一節。これは、所謂サブスク(月額制)の課金方式で成功した企業の事例について触れ

られた文脈での発言で、「本当に成功している企業には、もっと時間的な奥行きを持った

過去に、本当の強みがあり、そこに商売の本質が読み取ることができる」ことの面白さが

語られていた。様々な歴史書を紐解くと、⻑い時間軸の中で「混乱・成⻑・停滞・改革・衰退」

などのサイクルが繰り返されること、そして、それぞれの時期に、リーダーがどのように考え

行動して、結果どうなったかという先人の人生を追体験できる。歴史は繰り返すともいわれる。

 

 

私達は過去の歴史を学ぶという行為を通じて自身の未来を学んでいる側面もありそうだ。

 

また、私達が学んだ歴史は、誰かが記録してくれたお陰で学ぶことができたもの。

視点を変えると、私達が重ねている日々の試行錯誤も、現在進行形で積上げている歴史ともいえる。

私達も記録を残し、次の世代に繋いでいくことは勿論、少し未来の自分がその記録から学び、

次の行動に生かしていくことも大切かもしれない。

 

今日の猫からの学びは「歴史を紐解こう」でした。