「選ばれるためには?」
サッカーワールドカップのアジア予選が始まった。
昨年のサッカーワールドカップでは、にゃぶろうに
試合の勝利予想をしてもらった。国旗とその間にご飯を置いて、
どれを先に食べるかで結果を予想するスタイル。
今回も予想を楽しみたい。
にゃぶろうは、勝利か引き分けかの3つの選択肢から、
どれを選ぶ(食べる)かという選択をしている。
商品開発や小売の世界では、消費者がどの商品を選ぶかは、
商売の行方を大きく左右することになる。
今日は「選ぶ・選ばれる」ということについて考えてみたい。
選択肢はどのくらいの数であれば消費者に選ばれやすいのだろうか。
クイズのように3択や4択くらいのほうが選びやすいのか、
多ければ多いほど選び甲斐があるのだろうか。
この疑問に答える研究がある。コロンビア大学のアイエンガー教授は、
スーパーのジャムの試食コーナーで実験を行った。24種類の商品が
ある試食コーナーと6種類の商品がある試食コーナー。
商品の種類が24種のコーナーでは、買物客全体の60%が立ち寄り、
全体の3%が購入。6種類のコーナーには、買物客全体の40%が立ち寄り、
全体の30%が購入した。この実験からわかるのは、人は選択肢が多いと
引き寄せられるが、決められない。決めるときには選択肢が少ないほう
が良い、ということ。一方、多くの選択肢から選ぶことの楽しさも私達
は経験している。選択肢が多い場合、少し工夫することで、選ばれやすくなる。
1テーマごとに分類されていること。2写真などによって具体的に想像できること。
カタログギフトはその好例。選ぶ側も選ばれる側もこの考え方をうまく活用して、
いい選択ができるようにしたい。