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第70回 猫に学ぶビジネス哲学

「正しい ギブ・アンド・テイク とは?」

 


にゃぶろうは、ごくたまに腕枕ならぬ手枕をしてもらって寝ることを好む。

昨日、久々に手枕をしてあげるとしばらく眠っていたが、急に目を覚まして

手を噛まれた。理不尽である。


心理学の考え方で「返報性」というものがある。人に与えてもらうと、

お礼に何かお返ししたい気持ちが芽生える心理的性質。にゃぶろうの心の中では

返報性は生まれなかったようだ。

 

ビジネスの世界でも返報性を踏まえたサービスや慣習は存在する。

接待やお土産、無料サンプルの配布や無料体験など。

 

ギブ・アンド・テイクという言葉があるが、実を取りたければ
まずは与えることからという考え方は、現代では説得力をもって

語られている。一方、ビジネスパーソンの振る舞いについて、

気になる実験結果がある。

 

ビジネススーツを着せると、人間関係や他人の利益に対して払う注意が

大幅に減る傾向があったのだという。これは、仕事モードでは、相手に利用される

という警戒心が強く働き、与えることを避けがちになることを意味するようだ。

 


警戒心を抱く気持ちもよく分かるが、与えなければ実も取れない。

ここで知りたいなと思うのは、成功者はどうしているかということ。

⻑年の社会貢献で大きな賞を受けた人達と普通の人達を比較したところ、

成功者は「自身の利益追求」と「他者のための利益追求」のいずれの度合いも

普通の人たちに比べて高く求める傾向が見られたのだそう。

 

つまり「人のために」という思考を持つとき、受け取るよりも与えることが

多くなることは許容していいが、「自分自身の利益を見失わない」ために

「与える相手、タイミング、方法を決める」ことが大切だということを感じた。