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スクリーンへの招待

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ラジオネーム:ラジ子「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」

眞理子さん、こんばんは。
映画チケットありがとうございました。
早速「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」を観て来ました。
初日は満員!席の間隔を空けているとは言え、あんなに賑わっている映画館は本当に久しぶりで嬉しくなりました。

行方不明の我が子を探す母親の物語。
このテーマは、小さい子供がいる私にとって一番怖いんです。エイッ!と、気合いを入れて観ましたが、容赦なく心を抉られ圧倒されました…。

私利私欲にまみれ、生きる為には手段を選ばない、最底辺の人間の巣窟。
そこに、行方不明の我が子を探して単身乗り込む母親。
強烈な暴力描写は目を背けたくなるけど、現実にどこかで起きている惨事を想像させる為だろうと感じました。

母親役のイ・ヨンエにシンパシーを感じ、気がつけばギュッと拳を握りしめていました。一見無謀に見える行動も「同じ立場なら私も同じ事をするかも!」と思わせる説得力が素晴らしい。

でも、一番印象的だったのは悪徳警官役のユ・ジェミョンです!もう、本当に人間の屑!なぜ彼はそんな人間になってしまったのか。その背景も描かれていて物語に深みがありました。

韓国映画を観ると、警察の汚職、職務怠慢、格差社会、受験戦争、など色々と考えさせられます。
だけど、一番怖いのは他人に無関心な社会ではないでしょうか。
幼児虐待がテーマで、過去に観た韓国映画の中でもダントツに辛かった「トガニ 幼き瞳の告発」と同じ系譜にある映画だと思いました。
観終わった後は、今すぐ抱きしめたい!と、我が子が恋しくなりました。
それでは、またお便りします。

 

 

性別:女性

年齢:40代
住所:那覇市