安谷屋さん、こんばんは。
大林宜彦監督の訃報を聞いて非常にショックでした。肺ガンになったという記事を読んだ時から、この日が来るのを覚悟していましたが、やはり訃報を聞くと動揺します。
とうとう監督がいなくなったんだという哀しみはつらいものです。
好きな映画監督は何人かいるのですが、大林監督は一番好きな監督でした。それだけに、90年代以降、大林監督の映画が沖縄ではことごとくスルーされてしまったのは悔しく思います。遺作となる作品が大林監督が亡くなった日に上映予定だったものが、コロナウィルスの影響で延期になったそうですが、この遺作は沖縄でも上映して欲しいですね。
実は監督が亡くなる数日前に「ねらわれた学園」をレンタルで観ていたんですよ。大林監督の映画を見直して観ようと思いましてね。この映画、映画館で封切った時に観ました。当時も思いましたけど、今回も観直しても、観ているこちらが恥かしくなるほど大林監督のセンスがダサいというのに変わりがありませんでした。低予算ながら特撮で派手な場面を見せているし、そこは当時の邦画の中では新しい作風ではあったものの、峰岸徹扮する悪役の衣装やメイクなどホント古臭くてイモっぽいのには椅子からずり落ちそうになるくらい。でも尾道三部作を観た後にこの映画を観ると、あちらこちらに尾道三部作に生かしている演出を垣間見られるのが面白かったですね。駄作は駄作なんだけど憎めないですねえ。愛すべき失敗作ですし、大林宜彦を語る時には欠かせない映画であることは確かです。
リクエストはこの映画の「守ってあげたい」でお願いします。ユーミンが映画の主題歌を手掛けるのはこの映画が初めてだと思います。ユーミン好きな自分としてはこれは嬉しい事でした。
性別:男性
住所:南城市