眞理子さん、こんばんは。
番組を聞いて、観たい作品を見つけ、映画館に置かれているチラシを見ては、上映されるの心待ちにし、映画の予告上映から胸をはずませ、映画鑑賞は、生活のひとコマになり、毎週、劇場へと足を運んでいます。
今日は、2作品の感想を送ります。
まず『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』ですが、戦争で、身体や心に傷を負った人々の行きつけの酒場に出入りする独特の風貌を持った主人公フリッツ・ホンカの狂気と化した日常が徹底的に描かれています。
異常なほどの性への執着、アルコール依存症、戦争によって傷つけられた心や孤独から逃れるために集う酒場から殺人鬼ホンカが女性達を自宅へと誘いだす。いったいいつ暴力が終わるのか、とどまる事を知らない殺人の過激なシーンが続き、隣人達はそれに気づかない様子。その対比は、滑稽そのもの。ぜひ、大スクリーンで鑑賞する事で、ホンカの人間像にせまる事ができると思います。
もう一つの作品『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』は、容赦なく押し寄せてくる人生の不幸の中で、口数の少ない主人公は、かねてから夢だった取り組みのために仕事をする時間以外の時間を全てその夢へつぎこみ、憧れのものを作りあげる。
それは、村人からも変人扱いされるが黙々と作業を続ける。
主人公が長い年月をかけて取り組む理想宮にこめた想いは、きっと観ている人々の心を暖めてくれます。
素晴らしい作品です。
性別:女性
年齢:40代
住所:那覇市