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ラジオネーム:ツリーツリー「北の果ての小さな村で」

『北の果ての小さな村で』を観ました。

デンマーク出身の新米教師が極寒のグリーンランドに赴任し、雄大な自然の中で、住民と少しずつ心を通わせながら、自分探しをする内容でした。

 

北の国の生活様式は、驚くことばかりで、移動には、犬ぞりを使い、食事にはアザラシや釣った魚を食べ、飲み水は、共同の場所へくみに行くという、今の暮らしからは想像ができないものばかりでした。漁師がオーロラを見ながら、新米教師に言い伝えを話しているところが印象的でした。口笛を吹くと「オーロラが近づいてきて捕まえられる」とか、口笛をふくと「死者とつながることができる」と死者と生きているものとをつなぐ神聖なものだと語る姿に、そこに住む人の誇りを感じました。

 

画面いっぱいにゆらめいている光のカーテンを見ていると、癒され、自然のスケールの大きさを感じました。また、スクリーンいっぱいの雪景色や悠々と泳ぐクジラや北極グマの親子は、自然そのもので、共に暮らす村人たちは、自然を崇拝し、生きもの達と共に暮らしているのを目の当たりにしました。この作品を観ながら、村人たちの生きるための知恵が随所に映し出され、たくましさも見られました。

 

新米教師が、犬ぞりなんか、そりに座っていたら、いいんでしょと軽く考えているセリフは、私もつい言ってしまいそうで、あとの光景を見ていると、簡単だとは言えませんん。犬ぞりは体力勝負だと気づくはずです。最後にこの作品の続編を期待します!少年のアーサーが10年後、20年後と村の中でどのように成長していくのか見たいです。夢だと言っていた、漁師になっているのかな?それとも、街の学校を出て別の進路を歩むのか?見たことがない馬や鶏の言葉を学習している様子が微笑ましかったです。素晴らしい作品の提供をありがとうございました。

 

 

性別:女性

年齢:40代

住所:那覇市