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第65回 猫に学ぶビジネス哲学

猫は顔かたちは比較的似ているが、本当に様々な種類の色や模様をしている。

そこも猫の素晴らしいところ。にゃぶろうはいわゆるキジ白と呼ばれる種類の

模様の毛皮に包まれているが、キジ白のなかでも独特の色味をしていて、

「神様、センスいいですね」と思う。

 


さて、センスという言葉を日常よく耳にする。服のコーディネート、

写真のとり方、料理の盛り付け、野球の打撃センス、ビジネスセンス等々。

センスという言葉の意味を調べると、感覚、意識、勘、判断能力、美などに対する

本能的なものなどと定義されている。


「センス入門」の著者である松浦弥太郎さんは、センスは「選ぶ」もしくは

「判断すること」だと語る。センスを磨くためには、自分がセンスが良いと

感じる人や場を観察して学ぶ・真似ることから始めていきましょうと説いている。

 


そうか、そうやって自身のセンスを磨いていけば良いんだと思いきや、

少しドキッとすることも仰っている。「何でも知っている人よりも何でも考える人

になったほうがいい(外山滋比古さんの著書からの引用)」「自分の幸せをどうやって

分けていくのかもセンス」「手に入れたものを独り占めせず循環させていくこと」等の

言葉が刺さる。


松浦さんの著書を読むと、センスは、普段の考え方や行い、生活から磨かれる

ものだということを感じた。思い出したのは、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい、

自分で守れ。ばかものよ」という詩の一節。感受性もまたセンスであると思う。

 

茨木さんもまた、ご自身で磨いたセンスを詩という形で人々にその感覚を

分け与えたのだと感じる。分け与える、自身の言葉でアウトプットすることの大切さ

をセンスについて考える中で改めて感じた。