先週から「婚前契約書」をテーマに、行政書士の本村祥子
(もとむらしょうこ)さんにお話を伺っています。
婚前契約書・・というのは、結婚をする前に、結婚を考えている2人が、
結婚後の生活を具体的にイメージしながら「仕事の事」や「子供の事」
「お金の事」など・・事前に色々決めて、紙に書いて残しておきましょう
・・というものです。
では「事前に色々決める」って、どういう事なんでしょうか?
実際に婚前契約書には、どんな内容を書かれる方がいらっしゃるんでしょうか?
本村さん)例えば「結婚後も、互いに労いの言葉をかけあう」
「遅くなろうとも、毎日必ず家に帰ってくる」
「遅くなる時は、連絡する」
「記念日には、必ず2人だけで食事に行こう」
「○年に1回は一緒に旅行に行こう」
など人によって様々です。
松田礼那)今本村さんの挙げて下さった事は、
皆さん「心の声」としては普段から持っているような気がします。
その「心の声」を言葉にして、書面にも残しておけるのが婚前契約書なんですね?
そう考えると、婚前契約書って決して堅苦しいものではありませんね!?
本村さん)そうなんです。「婚前『契約書』」というので、
堅苦しい・難しいイメージがありますが、実際は難しいものではありません。
お金の事・離婚の事・子供の事も、書いても良いけれど、書かなくても良いものです。
「婚前契約書たるもの、この事項が書かれていなければならない」という物はありません。
結婚を考えている2人が、互いに大切にしたい事を書いて、
合意して、サインできれば、それは婚前契約書です。
松田)結婚をする2人が、お互いに大切にしたい事・・ですか?
本村さん)はい。例えば、私は今結婚していますが、
もし結婚前に戻れるなら1つ婚前契約書に書いておきたいことがあります。
それは「インテリアの事」です(笑)
私、部屋に主人の好みの物を勝手に置かれるのが、すごく嫌なんです。
松田)「相談してよ!」という事でしょうか?
本村さん)そうなんです!
「インテリアにこだわりはない」「どうでもいい」というカップルなら
婚前契約書にわざわざ書かなくても良いと思いますが、私は「どうてもいい」
とは思えないので。もしも今、過去に戻って婚前契約書を結べるなら、
「インテリア」の事項を加えておくと思います。
こういった結婚後に気が付いた事・付け加えたい事も「婚前契約書」自体を
結婚前に結んでいれば、結婚後でも二人の同意のもと、加える事が出来ます。
私は、結婚後に行政書士になって、それから婚前契約書の事を知ったので、
今からでは結べないのが、残念ですね・・。
今ラジオを聞いていらっしゃるあなたには結婚後も「これだは譲りたくない」
「これを大切にしたい」という願いはありませんか?
「理想の結婚生活」や「願い」というのは、人それぞれです。
その、それぞれの「願い」を、結婚をする前の2人が、あらかじめ話し合う事で、
お互いの価値観を知って、結婚生活を具体的にイメージしておきましょう
・・というのが婚前契約書なんです。
先週もお話しましたが、婚前契約書は、あらかじめ定期的に見直す事が出来るので、
事前に色々決めておく事を怖がる必要はありません。
さらに、事前に「見直す日」を設定する事が、冷静に話し合う日を作る事につながって、
いつまでも仲の良い夫婦でいられる事にもつながっていくんです。
来週は沖縄だからこそ、婚前契約書が必要なのかも・・
というお話をしたいと思います。