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婚前契約書―②

先週から「婚前契約書」をテーマに、行政書士の本村祥子

もとむらしょうこ)さんにお話を伺っています。

 

 

婚前契約書・・というのは、結婚をする前に、結婚を考えている2人が、

結婚後の生活を具体的にイメージしながら「仕事の事」や「子供の事」

「お金の事」など・・事前に色々決めて、紙に書いて残しておきましょう

・・というものです。

 

では「事前に色々決める」って、どういう事なんでしょうか?

実際に婚前契約書には、どんな内容を書かれる方がいらっしゃるんでしょうか?

 

本村さん)例えば「結婚後も、互いに労いの言葉をかけあう」

「遅くなろうとも、毎日必ず家に帰ってくる」

「遅くなる時は、連絡する」

「記念日には、必ず2人だけで食事に行こう」

「○年に1回は一緒に旅行に行こう」

など人によって様々です。

 

松田礼那)今本村さんの挙げて下さった事は、

皆さん「心の声」としては普段から持っているような気がします。

その「心の声」を言葉にして、書面にも残しておけるのが婚前契約書なんですね?

そう考えると、婚前契約書って決して堅苦しいものではありませんね!?

 

本村さん)そうなんです。「婚前『契約書』」というので、

堅苦しい・難しいイメージがありますが、実際は難しいものではありません。

お金の事・離婚の事・子供の事も、書いても良いけれど、書かなくても良いものです。

「婚前契約書たるもの、この事項が書かれていなければならない」という物はありません。

結婚を考えている2人が、互いに大切にしたい事を書いて、

合意して、サインできれば、それは婚前契約書です。

 

松田)結婚をする2人が、お互いに大切にしたい事・・ですか?

 

本村さん)はい。例えば、私は今結婚していますが、

もし結婚前に戻れるなら1つ婚前契約書に書いておきたいことがあります。

それは「インテリアの事」です(笑)

私、部屋に主人の好みの物を勝手に置かれるのが、すごく嫌なんです。

 

松田)「相談してよ!」という事でしょうか?

 

本村さん)そうなんです!

「インテリアにこだわりはない」「どうでもいい」というカップルなら

婚前契約書にわざわざ書かなくても良いと思いますが、私は「どうてもいい」

とは思えないので。もしも今、過去に戻って婚前契約書を結べるなら、

「インテリア」の事項を加えておくと思います。

 

こういった結婚後に気が付いた事・付け加えたい事も「婚前契約書」自体を

結婚前に結んでいれば、結婚後でも二人の同意のもと、加える事が出来ます。

 

私は、結婚後に行政書士になって、それから婚前契約書の事を知ったので、

今からでは結べないのが、残念ですね・・。

 

今ラジオを聞いていらっしゃるあなたには結婚後も「これだは譲りたくない」

「これを大切にしたい」という願いはありませんか?

 

「理想の結婚生活」や「願い」というのは、人それぞれです。

その、それぞれの「願い」を、結婚をする前の2人が、あらかじめ話し合う事で、

お互いの価値観を知って、結婚生活を具体的にイメージしておきましょう

・・というのが婚前契約書なんです。

 

先週もお話しましたが、婚前契約書は、あらかじめ定期的に見直す事が出来るので、

事前に色々決めておく事を怖がる必要はありません。

さらに、事前に「見直す日」を設定する事が、冷静に話し合う日を作る事につながって、

いつまでも仲の良い夫婦でいられる事にもつながっていくんです。

 

来週は沖縄だからこそ、婚前契約書が必要なのかも・・

というお話をしたいと思います。