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第62回 猫に学ぶビジネス哲学

目の前の試練、どう見えていますか?

 

 

年に一回の入浴を済ませたにゃぶろう。神妙な表情でシャンプーを流され、タオルで拭かれ、
自然乾燥したらフワフワに。身体が濡れるのを断固拒否して抵抗する猫もいるが、彼はじっ
とやり過ごした。涼しい風が吹く窓際でペタッと横になり毛皮干しする姿は気持ちよさそう。

にゃぶろうの小さな試練を見たときにふと思った。人生、大なり小なり試練が訪れ、果敢に
挑戦することもあれば、今回のようになんとかやり過ごそうとすることもある。私達は試練
に対峙する時、どのような心持ちでいれば、人生をより良く過ごせるのだろうか。

 


ポジティブ心理学で知られる心理学者のセリグマン氏の研究によると、目の前で起こってい
る世界を自分自身に対して説明する「説明の仕方」に鍵が隠されているようだ。

 

悲観主義者は、悪いことが起きた場合、「1悪いことはこれからも続く2悪いことはあらゆ
ることに作用する3悪いことは自分の落ち度だ」と自分に言い聞かせる。

 

一方、楽観主義者は真逆。

「1悪いことは一時的なこと2悪いことは特殊な理由があったせいでいつも起こる
わけではない3悪いことは自分の落ち度ではない。たまたま」と言い聞かせているのだそう。

 

セリグマン氏の研究では、大リーグの監督のコメントの仕方を解析した際に、

監督の説明スタイルが楽観的なチームは勝率が高く、ヒットの数も伸びる傾向が

見られたという結果も。説明スタイルを楽観的なものに変えるだけで気分が楽になり、

力が湧いてくるそうだ。もっとポジティブに考えようと言われるよりも、自分に

言い聞かせる説明のスタイルをこう変えればいいよと具体的に言われると、

対処ができる気がする。楽観的にいきましょう。

今日の猫からの学びは「目の前の試練、どう見えていますか?」でした。