6月はジューンブライド・・「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」
とも言われていますから結婚をされる方も多いと思います。
ただ、最近は結婚をする「前に」、契約を結ぶ「婚前契約書」が、
離婚のリスクも減らしてくれる・・と大変注目されています。
今月後半は、婚前契約書を作成して下さる行政書士の本村祥子(もとむらしょうこ)さんに
お話を伺っていきます。まず「婚前契約書」・・って何なんでしょうか?
本村祥子さん)結婚をする前に、簡単な事から難しい事まで、2人で互いに話し合って決めた事を、
書面に残す契約書です。お金のこと、仕事の事、家事の事、子供の事、趣味の事、親の介護の事・・
など色んな項目がありますが、人によって契約書に書く内容は様々です。
「婚姻中の契約・約束事は自由に取り消しが出来る」という法律があるので、
結婚をする「前に」契約を結ぶことが大切なんです!
恐らく、今ご結婚されている方の中にも
結婚する前は「家事!?もちろん手伝うよ」と言っていた旦那さんが、
いざ結婚すると何にも手伝ってくれない・・ですとか
結婚後、突然奥さんから「お小遣い制」と言われて、ショックを受けた・・ですとか
結婚前と後のギャップを感じている方もいらっしゃると思います。
そんなギャップを埋めるために、結婚前にしっかりと、2人の生活をシュミレーションして、
2人とも納得した事は書面に残しておきましょう・・というのが婚前契約書なんです。
ただ「え~!?でも、結婚してから分かる事も沢山あるでしょ!?」と、
結婚前に色々決める事に不安を覚えられる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、婚前契約書はあらかじめ見直す日を決めておくことが出来ます。
そして、「見直す日を予め決めておくこと」が、
実は離婚のリスクを減らす事にもつながっていくんです。
本村祥子さん)婚前契約書には「この契約書の内容は○年に一度見直しをしましょう」
という項目を、あらかじめ入れておきます。「1年に1度、結婚記念日の日に」・・など、
見直す時期もそれぞれのカップルで決めて頂けます。
こうして見直す時期を予め設定する事で、定期的にお互い反省出来ますし、
初心に戻る事が出来ます。そして何より「冷静に話し合う場」を作る事が出来るんです。
夫婦になってしまうと「冷静に話し合う場を持つ事」がとても難しくなります。
どちらかが「あなたのお金の使い方、ひどい!」「全然家事を手伝ってくれない!」
と感情的に話しがちで、そこから喧嘩になる事も多いでしょう。
だからこそ、婚前契約書であらかじめ「冷静に話し合う日」を決めておくと良いんです。
そうすれば、喧嘩も減って、離婚のリスクも減らしてくれると私は思っています。
という事で、結婚後にお金の使い方や家事の事を話し合おうと思っても、
喧嘩になってしまう事も多いと思います。
であれば、冷静に話し合える結婚前に、色々決めておきましょう!
そして、今後お互いに冷静に話し合う日もあらかじめ設定しておきましょう・・
というのが婚前契約書なんです。
その内容は人さまざまで、決して堅苦しいものではありません。
来週は婚前契約書の詳しい内容について見ていこうと思います。