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第61回 猫に学ぶビジネス哲学

 

警備を頑張るにゃぶろう。こまめに巡回し、窓の外にいる不審者に吠えるなど
仕事ぶりは優秀。しかし、最近はエアコン稼働により窓を閉めているので、
窓を開けてくれと依頼がくる。

 

社員の成⻑を促すためには必要な支援をしてあげることは有効。窓を開けてあげている。

社員が仕事で責任を全うするための支援として、社員研修を実施する会社は多い。
ただし、日本では、研修の成果がうまく出ていないという悩みを抱えている会社も多いようだ。
では、研修はなんのために行われるのだろうか。今日はこのことを考えてみたい。

まずは研修を行う目的からもう少しさかのぼって、会社の存在目的について考えたい。
経営学者のピーター・ドラッカーは、会社の目的はだた1つ「顧客を創造すること」であり、
そのために必要なことは2つ「マーケティング1」と「イノベーション2」であると述べた。

 

顧客の創造とは、顧客のニーズ(満たされていないこと)を汲み取り、必要とされる価値を
創り上げること。そのためには、誰が顧客なのかを知り、そして顧客に対して届けるべき
価値とは何かを考える必要がある。これら一連の取り組みはまさにマーケティングや
イノベーションに関わる部分。研修の主要な実施目的は「顧客の創造」を達成するため。

 

そうなると、研修の成果は大きな意味で捉えると「顧客の創造につながったかどうか」で
判断するのが望ましい。しかし現実には、研修直後のアンケートで成果を測る場合が多い。
研修の目的を踏まえれば、研修後、研修で得た学びが、社員の行動や会社の仕組という形で
反映され、顧客の創造につながったかを成果で測るべき。結果が思わしくない場合、行動や
仕組への反映具合について分析することで改善に向けた試行錯誤が出来、次の一手へと繋がる。