先週水曜日、堀家さんの代わりにFine!を担当した時
「猫ニュース」ならぬ「山羊ニュース」をさせてもらった。
山羊好きによる山羊好きのための山羊ニュースをお届けしたわけだが
Twitterでは「大城さんは山羊をみると、かわいいよりも美味しいと
感じるのですか?」という質問が飛び交った。
正直に言おう。
私の場合、かわいいではなく、山羊の背中をなでながら「
美味しそうだな」なんて考えてしまう。
想定の範囲内だが当然の如く「え~!」っと一部の人に
引かれてしまうわけだが、私からすると、水族館で魚を見て美味しそう!
と思うのと一緒である。
ところが、、、である。
「水族館で魚を見て美味しそう!というのは不謹慎」ということで
美味しそうと思っても口にしない人が多いと聴く。そうか、、、確かに
飼育員に失礼かもなぁと思っていたとき、先月31日の朝日新聞天声人語に
興味深いエピソードが掲載されていたので紹介する。
それによると、青森県にある県営浅虫水族館は「美味しそうに見えるのは
魚が健康な証拠!飼育員には誉め言葉」ということで、日本一美味しい
水族館を目指しているそうだ。しかも、メバルの水槽には「いまが旬」
「似ても焼いても刺身でも」なんて書かれており、調理済みの写真まで
添えられているとか。なんでも、浅虫水族館では「海や川の生態を理解
してもらうきっかけとして、まず食べることから関心を持ってほしい。
美味しいと思えば、ずっと食べていきたいからそれを守りたい!という
心が芽生えてくる」と考えているのそうだ。
ところで、みなさんは最近沖縄市のこどもの国に出かけたことは
あるあろうか?そこでの「島ヤギ」の表現が浅虫水族館顔負けなので
ある。
「ウチナーソウルフードアニマル」
解説には「沖縄県民の源、祝いの席では欠かせない」
寿命の説明は途中で食べられることが前提というのがかなりシュール
である。
私たちが食事の前に発する「いただきます」という言葉は、
「あなたの命を頂いて私の命に代えさせて頂きます」という意味である。
愛でるもよし、食べるもよし。入り口は違えど、まずはその動物に関心を
もって守りたい、その命を大切にしたいという思いを持つことは大事だ。
食べることで実感できる命の尊さがあるということを、考えてみたい。