MENU

Pick Up Program / ピックアッププログラム

番組一覧はこちら
Logo

ブログ

第58回 猫に学ぶビジネス哲学

わたしが帰宅すると、ニャーと⾔いながら迎えに来てくれるにゃぶろう。

家の中で出くわしても、ニャゴゴゴなどと声をかけてくる。

挨拶がしっかりしている良い猫だなと思う。

 

 

 

この話、⼈によっては「この⼈は⼤丈夫だろうか」と

⼼配してくださる⽅もいるかも知れない。猫と会話なんてできているわけがない。

無駄な意味のないことではないか、

と。しかし、果たして⼈⽣で無駄の排除は常に⼼がけるべきことなのだろうか。

 

 

アメリカのプリンストン⾼等研究所は「役に⽴たなくとも真理を追求する」

という理念を掲げる。在籍した⼈からはノーベル賞受賞者が

33名⽣まれたことでも知られている。

 

初代所⻑を務めたフレクスナー⽒は「⽤途」という⾔葉を廃⽌して

⼈間の精神を開放することを主張した。わかりやすく⾔うと、

好奇⼼を⼤切にということ。役に⽴つかどうかを基準にしてしまうと、

好奇⼼や探究⼼の⾜かせになってしまうという考え。

こうした精神を⼤事にした研究所が、⼈類を⼤きく前進させるような成果を⽣む

研究者を多く輩出した。

 

 

また、⾔語学者の外⼭滋⽐古さんは、勉強の概念として歳を重ねたら知識を蓄える

段階から好きなことで思考⼒を養う段階に進むべきという考えをお持ちで、

インタビューの中で「⾃分が本当に⾯⽩いと思うことを探しましょう(中略)

他⼈から⾒たら⾺⿅みたいなことでも、好きで、活⼒のようなものが湧いてくる

対象を⾒つけられるかどうか」と語っている。

 

 

これらのことから私は、先に進むためにフォーカスすべきことは、

無駄の排除よりも好奇⼼や好きなことではないかと思うに⾄った。

皆さんがいま興味があること、好きなことは何でしょうか。

そこにビジネスや⼈⽣を切り開くヒントがあるかもしれません。