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第5回 映画「マイ・インターン」

 

映画「マイ・インターン」(公式予告編) https://youtu.be/eMs-qYM_AeM 

 

公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

 

 

さて、今週と来週は旗日なので、少し肩の力を抜いて「映画」から働くをアップデート

させるヒントを考えてみましょう。

 

今回ご紹介する一本は2015年にロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが出演した

「マイ・インターン」シニア世代と一緒に働くことが増える(あるいは増えるであろう)

これからの時代、この映画は私たちの〝働く〟を楽しくさせるヒントが詰まっています。

 

まず、ロバート・デ・ニーロ扮するベン。彼は仕事をリタイアしたあと、何をやっても

張り合いがなく、インターンとしてネットベンチャーに応募。採用されます。

 

彼はまず、謙虚です。そして、どんな仕事でも言われたことに果敢に挑戦します。

慣れないSNS(Facebook)を始めようと、終業後必死にノートパソコンに向かう姿は

とても印象的です。

 

 

しかし、自分のアイデンティティともいえるみだしなみについては譲らず、

逆に若い世代にさりげなくアドバイスします。

 

ん?謙虚だけど自分の人生論や「男たるもの」論を説いて若者に支持されるのか?

ここまでの文書を読んで矛盾を感じた方もいるでしょう。

でも実際ベンのアドバイスを若者はしっかりとききます。

 

なぜベンがそうできたのか?

 

それは彼がカウンセリングスキルとコーチングスキルをしっかり持ち得ていた

からにほかなりません。

 

それはアンハサウェイ扮するCEOのジュールズにへの姿勢に顕著に表れています。

映画の中のシュールズはビジネスでも家庭生活でも深刻な悩みを抱えます。

当初、ベンはそこで聴き役という立場に徹し、彼女の悩みを自分で整理させます。

しかし、決断を下さなければならないという大事な段階で、しっかりと彼女の背中を

押してあげるのです。

 

ジュールズ以下スタッフ全員は当初、ベンのことを「引退した老人」を社会貢献の一環

としてとりあえず引き受けてやったという感情を持っていたと思いします。でもあるとき

気づくわけです。ベンも私らも、なんら変わらない「働く仲間」であるということに。

 

ベンだって恋をする(会社にいるマッサージ師の女性にね)し、これまでの経験を生かして

仕事もバリバリする。新しいことにも挑戦するし、時には、若いスタッフと一緒にジュールズから

依頼されて彼女の実家に忍び込み、送信ミスで届いたヤバいメールを消したりするんです。

そこで、若い人は年齢のギャップを超え、ベンを心から仲間として受け入れていくのです。

 

シニア世代もベンのように、新しいことにチャレンジする姿勢を持つこと

そしてこれまでの経験を生かし、時にカウンセラーやコーチャーの役割を積極的に

引き受けるといった姿勢が必要かもしれません。

 

また、受け入れる側も、一人の働く仲間として、その職場やその人のこれまでの

経験がいかされるお仕事開発が必要だと思うのです。

 

その両者それぞれの寄り添いあいこそが、私たちの〝働く〟をアップデートさせる

のではないでしょうか?