『わかる』と『かわる』
毎週⽔曜⽇お届けしています「猫に学ぶビジネス哲学」
猫をこよなく愛する経営コンサルタント 堀家盛司さんが、
愛猫のにゃぶろうからビジネス哲学を紐解きます。
今⽇の猫からの学びは。。。
『わかる』と『かわる』
元野良猫のにゃぶろうさん。野良猫時代の縄張りは、
駐⾞場とその裏の畑、そして周りの生活道路でした。
夜な夜な私が彼の縄張りに遊びに通う時期があったのですが
彼は約3年の野良猫⽣活で⾝につけたのは、⼈に⽢えてご飯
をもらう技術と、⾞から⾝を守る技術でした。
愛想がよく、ご飯をもらうことが上⼿な半⾯、
⾞には細⼼の注意を払う。縄張りの中でも駐車場で⾞がよく動く
時間帯は駐⾞場には絶対に姿を表さないんです。
とにかく⾞の⾳に敏感で、⾞の⾳が聞こえると、
道の端に寄ってじっとしてやり過ごして無駄な動きをしません。
⻑年厳しい環境を⽣き抜いた彼には彼なりのサバイバル術だった
のでしょうね。
最初は「わからない」存在だった⾞でも
彼は彼なりに怖い思いをしたのだと思います。
ただ、持ち前の好奇⼼で調べてみて、⾝をもって危なさを実感した
のだと思います。⾞はエンジンの⾳がしているときは危ないですが、
⾳がしないときは安全で、⽇よけや⾬よけにもなるんだと「わかる」
ことで、 ⾞との付き合い⽅が「変わり」ました。
「わからない」ことを遠ざけることは簡単ですが、「わかる」ことで
活⽤の仕⽅が⾒つかるものです。私が20代の頃、⼀緒に働いた尊敬する
上司は、ハーバード⼤学院を終了されている⽅だったが、ご⾃⾝が
わからないことは、たとえ相⼿が若造であっても「教えてください!」
と、お願いに来るような⽅でした。
わからないことを楽しんで、知ろうとする姿勢はいまでもお⼿本です。