「アートから学ぼう」
猫のにゃぶろうの暮らしぶりからビジネスに関する学びを得るという
このコーナーも、おかげさまで2年⽬突⼊。「猫」と「ビジネス」という
⼀⾒関係のない世界の組み合わせによって、毎週、私⾃⾝が、様々な学びを得ることが
出来ているなぁと感じています。
⼀⾒、直接の関係がなさそうに⾒える世界の組み合わせ。近年、ビジネスの世界では、
アートから学びを得て、それをビジネスに活かしていくという動きが⾒られるように
なりました。
アップルの製品は、デザインの美しさや製品の⾰新性が評価され、
ニューヨーク近代美術館(MoMA)など、著名な美術館の所蔵品となっています。
創業者のスティーブ・ジョブズは、アップル⼤学という社内研修プログラムで考え⽅
や信念を社内に共有しました。その内容は公表されていませんが、報道によると、
アップルのデザイン哲学に関する講義があり、ピカソの作品の制作過程
(写実的に描かれたものをデフォルメしていきどんどん削ぎ落として
シンプルな形に変えていく)を学ぶのだそうです。
アップルのデザインにはピカソの影響が⼤いにありそうですね。
アメリカ・シリコンバレーで多くのスタートアップ企業の⽀援を⾏ってきた
Yコンビネーターは「起業家は、⼈々がほしいと思う物を⽣みださなければならない」
と説き続けているのですが、これには⼈間の感情⾯の性質を理解する必要があります。
その⼒を強化するために、スタートアップ企業の間にも、アート分野の⼈材を企業に
採⽤する動きが広がっています。
私達は、アート作品を通じて、作品に込めた思いや意図、さらには、作品の
制作プロセスや挑戦し続ける姿勢を学ぶことにより、枠にとらわれないアイディアを
創造する⼒、解釈する⼒、共感する⼒を育むことができるのではないでしょうか。
この学びをビジネスの世界で⽣かしていくことができれば、今までとは違うビジネス
との関わり⽅ができるようになるかもしれません。