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第48回 猫に学ぶビジネス哲学

「相談しやすい雰囲気、つくれてますか?」

 

相槌は会話の潤滑油と⾔われる。にゃぶろうはよく話しかけてくるので、

相槌を打って良好な関係構築に努めているのですが、空腹の訴えに適当に

相づちだけ打っていると、たまに噛まれます。

 

 

にゃぶろうは弊社の社員猫(警備係)で、たまに噛んでくることを除けば、

上司部下の関係は極めて良好です。「空腹である」「トイレ掃除を所望する」

など、相談事も遠慮なくしてくるので、私は相談しやすい上司ということに

なると思います。

 

ところで、⼼理的安全性という⾔葉を⽿にしたことありますか?

「⾃然体の⾃分を出せる環境や雰囲気」のことなのですが、この状態が

保たれると、たとえ⾔いにくいことでも⾔い出せたり、情報や考えを共有

したり浸透しやすい場が作られるんです。否定されないという安⼼感が

⼤事なんですね

 

 

しかし、気になる研究結果がある。⼈は権⼒を持つと、脳内の「共感」

の仕組が機能しなくなるのだそうです。思いやりを失ったり、他⼈の⽴場で

考えられなくなるなど。思いやりや共感は、⼼理的安全性が保たれた場づくり

に必須で、リーダーにそれがないのは問題。相談しにくかったり意⾒を⾔い

にくい職場ではミスや誤解、⾮効率が起こりやすいということです。

 

 

では、どうすればよいか?まず、リーダーは共感が乏しくなりやすい

という事実を当事者が⾃覚する必要があります。その上で、すべての意⾒や

相談を歓迎するというメッセージを常に伝え、実践する。会議の場では、

リーダーが、⾃分の意⾒を⾔い切らないようにすれば、メンバーからより

幅広い案が出やすいそうです。発⾔も「プロジェクト成功のためには」

「プロジェクトの⽬的に⽴ち返ると」等、否定でなくゴールを強調する

話し⽅を意識しましょう。リーダーの仕事の⼀つは、⼀⼈⼀⼈が⼒を発揮

できる場を作ること。リーダーとしてこのことを肝に銘じましょう。