MENU

Pick Up Program / ピックアッププログラム

番組一覧はこちら
Logo

ブログ

多様化と流行語大賞

今日から12月。平成最後の師走である。
今年は1年の振り返りと同時に、平成の総決算なる特集が
各メディアで増えるだろう。

12月3日の月曜日には毎年恒例の流行語大賞の発表がある。
こちらも平成最後の発表となる。

ちなみに、ノミネートはこちら⇩




若造の尊大な意見と取られてしまうかもしれないが
率直な意見を書かせてもらうと、ここ数年の流行語大賞のノミネートを
見ても、いまいち「知らないな〜」「パッとしないな〜」と感じるのは
私だけだろうか?毎年ノミネートをみて調べるトレンドがある。

恥ずかしながら自供しよう。流行語大賞のノミネートが発表されるまで
「え?こんなの流行っていたの?」と知らないトレンドや言葉があったり
するのだ。

つまり、以前に比べると、みんなが納得する、象徴的な言葉や、物
(商品)が明らかに減っているのだ。つまり、流行やトレンドの
「多様化」が進み、以前のように日本国民総一億〇〇みたいな
カルチャーが完全に薄れたのである。

では、いつ頃からそうなったのか。私は流行語大賞の一覧を見ていて
ある年に注目した。それは1997年である。
ちなみに1997年の流行語大賞は「失楽園(する)」である。



私が注目したのは「たまごっち」と「マイブーム」
1996年のちょうど今頃発売され、よく年にかけてブームになった
「たまごっち」進化を遂げ実は現在も根強い支持を受けている。
その支持の根底は1997年のブームにある。
*だからたまごっちの説明は割愛するよ*


そして「マイブーム」というキーワード。
今では普通に使われていて、以前からある言葉のように思いがちだが
実は1997年に生まれた言葉。まだ20年足らずしか経っていない。
ちなみにマイブームとは和製英語で(え?その説明はいらない?)
《〈和〉my+boom》自分の中での流行。 自分が現在集めているもの、
興味をもっているものごとをいう。ちなみにこの言葉を作ったのは
あのみうらじゅんさんである。

そう、この年こそが「多様化時代の幕開け」であり「個性化時代の到来」
なのである。みんなと一緒ではなく、自分のフェイバリットの中で楽しむ
時代元年だったのだ。



1998年以降、人間、特に若者の連絡手段はポケベルからPHS、携帯
電話にシフトする。iモードや写メが流行り、今のスマホに繋がる。
気がつけば「そういう言えば、昨日のテレビ見た?」とか
「ドラマが始まるから帰る」なんてリアル世界での会話を耳にしなく
なった。私の肌感覚だがiモードが流行した2000年代以降、
個性化・多様化が顕著になった気がする。いかがだろうか?

そう考えると、これまでの流行語大賞という概念自体が、もう時代に
即していないのかもしれない。元号が変わる来年に新しい概念での
「流行語大賞」を考える必要があるとだろう。