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第38回猫に学ぶビジネス哲学

「持ちすぎてはいませんか?」

 

 

最近、おもちゃを買い与えたら⼤喜びのにゃぶろう。

友⼈からも猫⽤の釣りざおをもらった り、遊ぶものが増えて

ホクホクしている。

 

おもちゃが増えた猫とは対象的に⼈間は⼤掃除のシーズン。

 

近年「断捨離」や「ミニマリスト」の概念が注⽬されてきました。

増えたものや、使わないものを整理整頓して新たな歳を迎えることは

良いことですが、中々捨てられないと嘆く⼈も多いですよね?

 

なぜ捨てられないのでしょうか?

その理由を考える上で参考になる実験があります。

 

マグカップをプレゼントされた⼈たちに、

「このマグカップをいくらだったら⼿放す?」と尋ねたときの

⾦額の平均は、マグカップをもらっていない⼈へ

「いくらだったら買ってもよい?」と尋ねた回答⾦額の

約2.5倍だったそうです。

 

⼈間は、短い間であってもモノを所有してしまうと、

持つ前よりも⾼く価値を感じてしまうため、⼿放すのが惜しい

という⼼理が働いてしまうようです。

 

「⼿放すことが惜しい」という⼼理に注⽬すると、

⼀時期、⽇本の家電は多機能すぎると指摘される時期がありました。

これは作り⼿が、持てる技術を⼀つでも多く商品に盛り込もう

としすぎたのかもしれません。

 

しかし、多くの消費者からすると、必要な機能は意外と少ないものです。

「断捨離」が時流を捉えた現在、商品開発では、設計の段階で、

機能や役割を必要なものを削ぎ落としシンプルにすることで、

何のための商品であるか⾒え⽅が明確になります。

 

⼿放すことが惜しいという⼼理を理解した上で、

商品やサービス開発に着⼿しませんか?