「持ちすぎてはいませんか?」
最近、おもちゃを買い与えたら⼤喜びのにゃぶろう。
友⼈からも猫⽤の釣りざおをもらった り、遊ぶものが増えて
ホクホクしている。
おもちゃが増えた猫とは対象的に⼈間は⼤掃除のシーズン。
近年「断捨離」や「ミニマリスト」の概念が注⽬されてきました。
増えたものや、使わないものを整理整頓して新たな歳を迎えることは
良いことですが、中々捨てられないと嘆く⼈も多いですよね?
なぜ捨てられないのでしょうか?
その理由を考える上で参考になる実験があります。
マグカップをプレゼントされた⼈たちに、
「このマグカップをいくらだったら⼿放す?」と尋ねたときの
⾦額の平均は、マグカップをもらっていない⼈へ
「いくらだったら買ってもよい?」と尋ねた回答⾦額の
約2.5倍だったそうです。
⼈間は、短い間であってもモノを所有してしまうと、
持つ前よりも⾼く価値を感じてしまうため、⼿放すのが惜しい
という⼼理が働いてしまうようです。
「⼿放すことが惜しい」という⼼理に注⽬すると、
⼀時期、⽇本の家電は多機能すぎると指摘される時期がありました。
これは作り⼿が、持てる技術を⼀つでも多く商品に盛り込もう
としすぎたのかもしれません。
しかし、多くの消費者からすると、必要な機能は意外と少ないものです。
「断捨離」が時流を捉えた現在、商品開発では、設計の段階で、
機能や役割を必要なものを削ぎ落としシンプルにすることで、
何のための商品であるか⾒え⽅が明確になります。
⼿放すことが惜しいという⼼理を理解した上で、
商品やサービス開発に着⼿しませんか?