「逃げる選択肢を持っておこう」
毎週⽔曜⽇お届けしています「猫に学ぶビジネス哲学」
この時間は、猫をこよなく愛する経営コンサルタント
堀家盛司さんが、愛猫のにゃぶろうからビジネス哲学を
紐解きます。
今⽇の猫からの学びは!
「逃げる選択肢を持っておこう」
にゃぶろうはオス猫です。
猫の中でもオス猫は⽢えん坊だったり
⼈に慣れた性格の⼦が多いんですね。
帰 宅時は⽞関まで迎えにくるし、物怖じしない性格で、
お客さまが訪ねてきても、隠れたりせずお客さまの隣に
座ってお客さま対応をします。
そんなにゃぶろうも、異変を感じると、さっと逃げるんです。
毎⽇の掃除機が動き始める予感、
⽉数回の⽖切りの予感、
年に⼀回のお⾵呂の予感など(笑)
⼀度驚いたのは、ベランダの物の配置が変わっただけで、
ベランダに出るのを嫌がったこと。
猫は環境の変化や違和感に敏感なんですね。
ビジネスの世界では、
キャリアプラン、経営計画、営業⽬標等々、
⽬標を⽴て、その実現のための計画を⽴てましょう
ということをよく⾔われます。
しかし、時には予定になかったとしても、
「これ以上は危ない」という直感に従って逃げることが
⾃分の⾝を助けることがあります。
例えば、退職、営業計画未達を受け⼊れる
(ルール違反してまで数字にこだわらない)
⾚字事業からの撤退など。
猫のように環境の変化に気づき、それに対処することで、
結果的に⼤きな危険から⾝を守ることが出来ることもあるのです。
また、「逃げること」はネガティブに捉えられがちですが、
「勇気ある撤退」は、古より⾏われてきた⽴派な戦略戦術の⼀つです。
いまが「勇気を持って⽴ち向かう時」なのか
「勇気を持って撤退する時」かを選ぶことも、
ビジネスの世界を⽣き残っていくためには必要なことなんですね。