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第180回 猫に学ぶビジネス哲学

突然ですが、にゃぶろうの起床後のモーニングルーティーンを紹介します。

1顔をプルプルと左右に振って目を覚まし、

2ふくすけの食器の前へ向かい食べ残しがないか確認、

3残っていないので水を飲んで空腹を紛らわす。

どのルーティーンも目的が明確で好感が持てますね。


目的といえば、企業経営分野のトレンドワード、パーパス

前回はパーパスが重視されるに至った背景をご紹介した。

今日はパーパスをより意図的に活用したことで大きな成⻑を遂げた会社の事例
についてお話したい。

スイスのビジネススクールであるIMDのマルナイト教授らは、大手食品会社が、
ペットフード部門で「ペットのためのより良い世界を」というパーパスを掲げ、
戦略の中心に置いたことで、結果的にこの部門が会社全体の成⻑を牽引すること
になった事例を紹介している。

はじめ、ペットフードの製造販売だけを手掛けていたこの部門はパーパスに立ち
返り、フード以外からも「ペットの健康」に挑戦した。動物病院分野へ進出し
ペットの健康のための遺伝子研究を手掛け、さらに、IoTを活用した機器で
行動記録等ができるデジタルプラットホームを開発した結果、ペットの健康を
総合的にケアできるサービスが誕生。多くの顧客の支持を得た。

既存の事業を改善するという意識だと、「以前より少し健康的なフード」だけが
出来上がっていたかもしれない。パーパスを重視した成功企業は、掲げた目的を
達成するためには、フィールドにこだわらず新しい分野への進出をも選択肢に
置いている。真っ直ぐに社会課題の解決に取り組むことが、会社自体の成⻑も
支える時代に突入したと言えるのではないでしょうか。

今日の猫からの学びは「会社の存在意義(パーパス)とは(その2)」でした。