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第165回 猫に学ぶビジネス哲学

にゃぶろうが空腹アピールして近づいてきた。

 

「食べ過ぎはだめだよ。もうちょっと痩せてからおいで」と伝えたところ、

次の瞬間、やせて戻ってきた!と思いきや、模様がそっくりなスリム猫ふくすけだった。

猫二匹体制で空腹アピールも新たなものに進化してきた。

 

 


現在、コロナ禍に対応するため新たな事業の立ち上げを検討している方もいると思うが、

人も資金も限られる中、今までやってきた事業と新規事業にどう配分していくかは

悩ましいポイント。

 

今日は、既存事業と新規事業の力の入れ方・バランスのとり方について考えてみたい。

 

ビジネスで新たな価値を生み出し、社会変化をもたらすことをイノベーションと呼ぶが、

経営学のイノベーション理論では「両利きの経営」という言葉が注目されている。

 

両利きとは、両手を利き腕のように扱える様子を表したもので、既存事業と新規事業、

この両方のバランスを取っていくこと。

 

多くの経営学の研究によると両利きの経営を行えている企業ほどパフォーマンスが

上がる傾向にあるのだそう。

 

一方、企業では、成功の確証がない新規事業よりも、効率的に成果が見込める既存事業に

注力することが優先される傾向にあり、両者のバランスを取ることは容易ではない。

 

しかし、既存事業だけの環境では新たな知見を取り入れるモチベーションが限られ

イノベーションは起こりにくくなる点が指摘されている。

 

では両利きの経営を実践する勘所はどこにあるのだろうか。

 

経営学者によると両利きの経営の成功事例から抽出された成功ポイントは2つ。

 

 

 

1既存事業と新規事業で組織を完全に分け、各組織の異なるルールや評価基準を認める。

 

2経営者が予算配分のバランスを取る(予算をめぐる組織同士の足の引っ張り合いを防ぐ)。

 

 

 

既存事業と新規事業は、貯まった知見の組み合わせによってより大きな相乗効果を

生み出すことも期待される。両利きの経営に興味をお持ちの方はぜひ同名の書籍をご確認下さい。

 

今日の猫からの学びは「二兎を追え!」でした。