にゃぶろう・ふくすけが合流して3週間。お互い素が出てきたようで、
激しくケンカすることも増えた。
はじめは止めていたが、口頭で注意しても聞かないし、多少はお互いの関係性を
確定するために必要なケンカもあるだろうとも思う。
ケンカは多少放置し、あまりにひどくなると間に入って止めることに。
しかし、電話やオンライン打合せ中のケンカは勘弁願いたい。
猫に言うことを聞いてもらう(=ケンカを止める)ためには、言葉よりも実力行使で
割って入ることが有効だが、人間同士では、実力行使は穏やかでない。
伝え方の工夫でなんとかできるのが理想。
今日は、「人に動いてもらえるような、伝え方の工夫」について考えてみたい。
人の行動変化を研究するペンシルベニア大学ジョーナ・バーガー教授は、
著書の中で、人に動いてもらうためには「なぜこの人は変わらないのだろう」という
根本的な問いからスタートして、人の心の変化を邪魔している要因を特定し、取り除くこと
を薦めている。
人の心の変化と行動変化を邪魔する大きな要因の一つは「心理的な距離」だという。
ここでの「距離」というのは、何かをお願いされたときに、その人が受け入れてもいいと
考えているギリギリのラインと、お願いされた内容の間の意見の隔たりを指している。
例えば、お医者さんから
「ダイエットのためにいままで毎日大袋で1袋食べていたお菓子をすべてやめてください」
と言われたとき、患者さんは、お医者さんの意見を距離感としてとてつもなく遠く感じている。
距離を詰めるためのポイントは、お互いの意見がぶつからない同意できる話題を探し、
同意できるポイントから会話をスタートする事。お願い事をする場合も、大きなお願い事を
するのではなく、分割するなどして小さなお願いから始めていくことによって、
相手の心理的距離を縮めることができるのだそうです。
(まずはお菓子の大袋→小袋に変えるなど)。
今日の猫からの学びは「人に動いてもらえるような、伝え方の工夫とは」でした。