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第152回 猫に学ぶビジネス哲学

子供の頃、犬と暮らしていた私。にゃぶろうの甘えん坊でよく喋り、人懐っこい性格は、

犬とよく似ていると感じる。大きく違うのは、犬には散歩が必要で、猫には必要がない

ということ。

 

子供の頃は犬と毎日出かけて、近所の公園でリードを持ってかけっこの競争をしていた。

 


にゃぶろうは競争をしない...。あえて競争を避けているのでは...?競争を避けることは、

商売でもひとつの有力な戦略となりえます。

 

今日は競争を避けるということについて考えてみたい。

 

商売では、できるだけ値下げ競争は避けたいところ。一部例外はあって、期間や場所などを

「限定」した値下げは、集客に有効に働くほか、値下げした価格をすぐに戻すことができるので、
期末に在庫をさばく必要があるなど、経営上の目的がある場合に有効な手法といえる。

 


一方で、「限定をしない」恒常的な値下げ競争は、一度始まると他の多くの事業者も

それに追従してしまいがち。これまで努力してきたコスト削減の効果は得られなくなり、

利益は薄くなるので、さらにコスト削減を迫られるという悪循環に陥ってしまう。

 


競争を避ける方法を2つ紹介する。一つ目はいわゆるニッチ戦略と差別化戦略。

 

市場の中の隙間を狙って、他社と異なる領域を見つけ、商品やサービスを提供する。

他社が参入してきたら、違う特徴をより際立たせていく差別化戦略に移行する。

 

化粧品のOEM生産(他社ブランド製品の製造受託)を始めた会社が、少量生産にも対応するよう

になったなどの例がある。

 

もう一つは、協調戦略。一見ライバルと思える先と手を組む戦略。

 

例としては、コンビニが銀行ATMを設置したことや、文房具メーカーが、オフィス向けの商品

パンフレットに他社製品を掲載したことによって、顧客の利便性を高めつつ、自社の収益機会

を拡大した例がある。競争を避ける一つのポイントは、実は、競合からも受託できるサービス

をつくることなのです。