毎週火曜日にお届けしています"Finer"
志を持って頑張っている方、
誰かにfine!を届けようと活動している方、
いわゆる「ファイナー」をご紹介しています。
今回のFinerは那覇市で「Cha ? You(チャ・ユウ)」という紅茶が飲めるお店を経営されています、
ティーインストラクターの中島嘉子(なかじま よしこ)さんです。
松田礼那)中島さんは「ティーインストラクター」なんですよね?
中島さん)はい!簡単に言うと、紅茶の事を人様に伝えるお仕事です。
松田)昔から「紅茶」に興味があったんですか?
中島さん)いえいえ、私は静岡県の出身で、身近にあるのは「緑茶」でした。
ただ、人生に悩んでいた時に出会った「紅茶」で、その後の人生が変わったんです!
松田)「人生に悩んでいた時」・・ですか?
中島さん)はい。私は以前、化粧品業界で働いていて、20年やりがいをもって仕事をしてきていました。仕事が大好きで、他に趣味と呼べるものもなく、20年走り続けて来ました。
ただ「社会人20年目」というと「社会人人生の折り返し地点」です。さらに20年後には「定年」ですから・・。
その「20年目」という節目に、ふと自分の人生について考えました。
そして「これまでの20年と同じように、情熱をもって、後半20年も走り続けられるか」と自問自答した時「難しいかもしれない」と思ったんです。
そんな時、偶然友達から、フランスの有名な紅茶「マリアージュ フレールの紅茶」を頂きました!
その紅茶に衝撃を受けて「もっと紅茶について知りたい!!」と直感的に思ったんです。
松田)「マリアージュ フレールさんの紅茶」のどういった所に衝撃を受けたんでしょう?
中島さん)1つは、そのパッケージの「格好良さ」です。
黒地に黄色の文字に、「格好いい!」「なんてクールなんだ!」と思いました。
2つ目は、「香りと味のギャップ」です。
私が頂いた紅茶は、缶を開けた瞬間、まるでスイーツのような甘い香りがしました。
けれど、飲んでみるとちゃんと渋みもあったんです(笑)
「なんだこれは!?」と、そのギャップに興味を持ちました。
3つ目は、「紅茶のプロともいえる、マリアージュフレールのスタッフさん」です。
私は友達に紅茶をもらった後、日本のマリアージュフレールの本店・銀座に足を運んでみたんですが、なんとそこには、500種類もの茶葉メニューがありました!
とてもじゃないけど、自分では選べず、給仕して下さる男性に声をかけると、5~6個質問して下さったんです。
「普段、紅茶は飲まれますか?」「温かいものと、冷たいもの・・どちらの気分ですか?」「今日はケーキも一緒に召し上がりますか?」など、色んな質問をして下さって、私にとってベストな紅茶を選んでくださいました!
そんな、膨大な紅茶の中から、ベストな一杯を選び抜ける「人」に感動しました。
松田)その「マリアージュフレールの紅茶」との出会いがきっかけで、ティーインストラクターの資格を取ろうと思われたんですか?
中島さん)はい!さらに調べてみると、自分が小さい頃から親しみのある「緑茶」も、こうして衝撃を受けた「紅茶」も、実はもとは同じ「カメリアシネンシス」というお茶の葉っぱから作られている。葉っぱは同じで、加工方法が違うだけ・・と知って、より紅茶の世界に興味を持ちました。
そして、これからの人生は「紅茶」に情熱を傾けたい・・と思い、会社も辞めて、ティーインストラクターの資格を取得しました!
松田)ティーインストラクターの資格を取られて、すぐ沖縄でお店を開かれたんですか?
中島さん)いいえ、4年間は移動販売(キッチンカー)で、紅茶を売っていました!
キッチンカーで紅茶を売ると「実は紅茶を飲んでみたかった!」「これまで、紅茶=上品な飲み物、特別な飲み物というイメージがあって、お店では中々注文できなかった!」と言って下さる男性のお客様も多くいらっしゃいました。
こういった「実は飲みたかった」「これまでお店で紅茶を飲んだことがない」という方にも、紅茶を飲んで頂けるようなアットホームなお店を持ちたい・・と思い、大好きな沖縄でお店を開くことにしました!
松田)私も先日、お店に伺いましたが、温かい雰囲気の素敵なお店ですね!
中島さん)ありがとうございます!
「Cha ? You」というお店には「Cha=お茶」「You=あなた」「?=結びつける」
つまり「あなたとお茶を結び付けたい」という思いを込めています。
お茶にはホッと一息つかせてくれる。肩の力を抜かせてくれる・・そんな力があると思っています。
私自身、そんなお茶の力に何度も助けられてきました。
私の中ではコーヒー=自分にカツを入れるもの
お茶=自分の方の力を抜かせてくれるもの・・です。
沖縄の頑張っている人たちに、紅茶を届けて、ホッと一息つける時間もご提供できれば・・
そんなお店、そんな人でありたいと思っています。
松田)私が先日頂いたアイスミルクティーは、ティーポットと氷が別に出てきてビックリしました!
中島さん)はい、実は私が「時間が経つと層が分かれていく紅茶」が嫌なんです。
アイスティーを頼んでも、時間が経つうちに、氷・ミルク・紅茶・・と3層に分かれてしまった・・という経験ありませんか!?
そんな風に分かれることなく、最後まで美味しく、また読書やおしゃべりも楽しみながら、ゆっくりご自身のペースで紅茶を飲んでいただきたくて、ティーポットと氷を別にご用意しています!
松田)このティーポットの紅茶をカップに入れて飲んで「ホットとアイス両方楽しむ」という事も出来るんですよね!?とっても嬉しいです!
中島さん)はい!言って頂ければ、ホットで飲むためのティーカップも一緒にお出ししますので、お気軽に仰って下さい!
松田)この中島さんがお出ししている「ミルクティー」は、他で飲むミルクティーとイメージが違う・・と好評だそうですね!?
中島さん)はい!スッキリ・ライトな沖縄の牛乳と合わせたミルクティーは「すっきりしている」「パンチがきいている」「コーヒー好きな私が飲みたくなるミルクティー」と言って頂けています!
ミルクティーにあまり良いイメージがないという方・・
例えば「ミルクが甘い」「ミルク臭が苦手」という方ほど、ぜひうちのミルクティーを試してみて下さい。きっとこれまでのミルクティーのイメージとは違うはずです!
松田)沖縄のスッキリ・ライトな牛乳と合わせたミルクティーになっているんですね!?
中島さん)はい!今は、沖縄の牛乳に合わせて「海外の紅茶の茶葉」をブレンドしています!
ただ将来的には「沖縄の茶葉」を利用して、沖縄の茶葉・沖縄の水・沖縄の牛乳の「琉球ミルクティー」を作りたいと思っています!
沖縄の黒糖で甘さをつけても素敵ですよね!!
これからも夢を持ち続け、沖縄の人達に、ホッと一息つけるような時間をご提供出来たらと思っていますので、美味しい紅茶が飲みたい方、これまでお店で紅茶を飲んだことがないけれど試してみたい・・という方も、是非お越し下さい!
お待ちしています!!
<中島さんのお店「Cha?You」の情報>
お店の場所:〒900-0013 那覇市牧志3-12-12(国際通りの屋台村の裏)
電話番号:098-987-6311
営業時間:13時~20時
定休日:火曜日