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第145回 猫に学ぶビジネス哲学

猫と暮らしていると、避けられないのが、毛玉などの吐き戻し。

健康体でも猫は「戻しやすい」動物。にゃぶろうは、日々ブツを片付ける私を

少しだけ距離をおいて申し訳無さそうに見ていることがある。

「大丈夫だよ!」と声をかけると少しホッとしてるように見える。

 

 

一方、人間界では、仕事で失敗したときに、失敗した人を責めてしまう場面は珍しくはない。
しかし「失敗は成功のもと」という言葉の意味も私達は理解しているはず。

 

今日は、失敗を成功のもとにできるような、失敗との付き合い方について考えたい。


失敗から、大きな成功を得た事例として世界的に知られているのは、世界的にヒットした

付箋「ポストイット」の開発企業3M。このアメリカの化学メーカーは、絶対に剥がれない

接着剤を開発中にできた失敗作=弱い接着剤を活用してこの商品を生み出した。


戦前から戦後の時期の約半世紀に渡り3Mを牽引したウイリアム・マックナイトは、

企業文化に関して言葉を残している。

 

「失敗は起きるもの。マネジメントに辛抱する能力がなく、失敗に対して批判的であるならば、

自主性が損なわれる。当社が引き続き成⻑していくためには、自主性を持っている者が

社員として大勢いることが不可欠である」

 

失敗を責める文化・失敗を報告できない環境では、失敗作を「なかったこと」にしていた

可能性は否定できない。失敗に寛容でない組織に起こりがちなのは、隠蔽。

 

失敗の報告が上がらなければ、マネジメントが正しく組織の現状を把握できず、最悪の場合、

誤った経営判断を下すことで組織全体にとって致命的な状況を生むこともありうる。

 

「成功も失敗もそこから学べば次の成功のタネになる」と捉えると、

チャレンジそのものが組織にとっての財産になるように思う。

 

失敗の責任を問うよりも、失敗から何を学んだかを問いかけるようにしたいと感じた。