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第140回 猫に学ぶビジネス哲学

にゃぶろうは、寝る前に必ずベッドの上で「ふみふみ」と呼ばれる、

前足を交互に動かして毛布を踏み続けるような動きをしてから眠る。

ふみふみは、子猫時代の母猫に甘える動きの名残とも言われる。

あまりにも⻑い時間続けるため、昔から伝わった製法を頑固に守り

生地をこね続ける、こだわりのうどん職人さんのように見えることがある。

 


ところで、今年一年を振り返ると、とにかく決めることが多かった。

これまでとは違う環境の中で何をよりどころにどう決めていけばよいか、

自分自身の仕事の決断や、仕事柄、経営者の方の決断をサポートすることも

例年よりも多かった。今までこだわってきたことを大きく変えるのかどうか、

大きな決断を迫られた方も多かったのではないだろうか。来年もこうした局面
はしばらく続きそう。今日は、良い決断をするためにどんな工夫ができるか考えてみたい。

 


決めることが増えると起こるのがいわゆる「決断疲れ」。

決断疲れは、決断の質の低下を招いていしまったり、決めることそのものを

避けてしまう状況(先延ばし)に陥ることもある。決めるべき事柄が重要であるほど、

決断疲れによる判断ミスや遅れが結果に大きく響いてしまう。

 

決断疲れを引き起こさないようにする方法はいくつかある。

 

1 何をやらないかを決めておく

(「何をやるかよりも、何をやらないか決めることが選択の第一歩」経営戦略論の

 第一人者となったマイケル・ポーターの言葉)

 

2 日々の不要な決断を捨てる(着る服の組合せを決めておく等)

 

3 習慣化できるものは習慣化しておく(お風呂にはいる直前にエクササイズをする 等)

 

4 十分な睡眠を取ること(Amazonのジェフ・ベゾスは8時間睡眠を確保)

 

ポイントは、人間の決断に要するエネルギーは有限であると自覚し、重要な決断に備えて、

決断のためのエネルギーをできるだけ残す生活を組み立てること。