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第139回 猫に学ぶビジネス哲学

先日、家の床ににゃぶろうのひげが落ちていた。

 

猫の抜け落ちたひげは、縁起物と言われてて、

日本では金運、ヨーロッパでは恋愛運にご利益があると言われているのだそう。

年末ジャンボの抽選を控えた私は、静かに、にゃぶろうのひげを財布に投入した。

 

ところで、このコーナーでは、運に関するテーマを2度扱ってきた。

 

しかし、最近、気になる調査結果を見つけた。

今回は、運との向き合い方について考えてみたい。

 

ビジネス特化型SNSを運営するリンクトインは、世界22カ国を対象とした、

仕事に関する意識調査の結果を発表した。その中で気になったのは

「人生で成功するためには、何が重要だと思いますか?」という設問の回答。

日本でも全世界でも1位となった回答は「一生懸命働く」という選択肢だったが、

日本の回答の2位には「幸運」が。全世界平均では、「幸運」という回答は

上位5位までには入っておらず、調査結果では「日本人は外的要因任せの傾向が見られる」

旨のコメントも付けられていた。

 

運を大切にするということそのものは、悪いことではないが、

やるべきことをやらないままに、流れに身を任せることを重要視しているとすれば、

それは非常に心配である。

 

ここで、日本の先人の、運や幸福との向き合い方についてご紹介したい。

 

明治の文豪、幸田露伴が主張した「幸福三説」という考え方。

 

「惜福」「分福」「植福」の3つ。

・惜服:与えられた福を、使い尽くさず天に預けておくと、再び運に巡り合える。
・分福:幸福を人に分け与えること。周囲を幸福にすることが自らの幸福に繋がる。
・植福:将来も幸せであり続けるよう、幸福の種を巻いておく。正しい努力を続ける。

 

先人は、運や福をただ受け身に待つのではなく、日々の心がけや向き合い方を説いていた。
行動を通じて、運と向き合うという生き方がある事を学んだ。今日から実践していきたい。