先日、家の床ににゃぶろうのひげが落ちていた。
猫の抜け落ちたひげは、縁起物と言われてて、
日本では金運、ヨーロッパでは恋愛運にご利益があると言われているのだそう。
年末ジャンボの抽選を控えた私は、静かに、にゃぶろうのひげを財布に投入した。
ところで、このコーナーでは、運に関するテーマを2度扱ってきた。
しかし、最近、気になる調査結果を見つけた。
今回は、運との向き合い方について考えてみたい。
ビジネス特化型SNSを運営するリンクトインは、世界22カ国を対象とした、
仕事に関する意識調査の結果を発表した。その中で気になったのは
「人生で成功するためには、何が重要だと思いますか?」という設問の回答。
日本でも全世界でも1位となった回答は「一生懸命働く」という選択肢だったが、
日本の回答の2位には「幸運」が。全世界平均では、「幸運」という回答は
上位5位までには入っておらず、調査結果では「日本人は外的要因任せの傾向が見られる」
旨のコメントも付けられていた。
運を大切にするということそのものは、悪いことではないが、
やるべきことをやらないままに、流れに身を任せることを重要視しているとすれば、
それは非常に心配である。
ここで、日本の先人の、運や幸福との向き合い方についてご紹介したい。
明治の文豪、幸田露伴が主張した「幸福三説」という考え方。
「惜福」「分福」「植福」の3つ。
・惜服:与えられた福を、使い尽くさず天に預けておくと、再び運に巡り合える。
・分福:幸福を人に分け与えること。周囲を幸福にすることが自らの幸福に繋がる。
・植福:将来も幸せであり続けるよう、幸福の種を巻いておく。正しい努力を続ける。
先人は、運や福をただ受け身に待つのではなく、日々の心がけや向き合い方を説いていた。
行動を通じて、運と向き合うという生き方がある事を学んだ。今日から実践していきたい。