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第138回 猫に学ぶビジネス哲学

先日買ったワインのエチケット(ラベル)のデザインが良かったので、

写真を撮ろうとスマホを向けると、昼寝中のにゃぶろうが起きてきてフレームイン。

 

 

座って大あくびをした瞬間、きれいにワインにピントが合い、

猫とワインの謎の一枚が撮れた。そしてすぐにベッドに戻って二度寝。

「起きなきゃ」とでも思ったのだろうか。何の使命感だよ!と思った。

 


使命といえば、ミッション等を言葉で掲げている会社は多い。

経済学者のドラッカーは、企業経営における「ミッション・ビジョン・バリュー」

の3つの要素の重要性を説いている。これは企業としての使命やあるべき姿、

共通の価値観を定めたもの。今日は、ミッション・ビジョン・バリューについて

考えたい。

 

ドラッカーは、「企業経営の要素の中で、ビジョン・ミッション・バリュー以外は

アウトソース(外注)できる」と述べた。言い換えると、この3つの要素は決して外注

できない、経営の根幹に関わるものであるということがわかる。

 

 

3つの要素の解釈は多種多様だが、解釈の一例を紹介する。会社を船に例えると、

進む理由・目的地・方法に例えられる。

 

1 ミッション(理由):実現したい社会「何のために行こうとしているか」
2 ビジョン(目的地):どのような会社でありたいか「どこへ行こうとしているか」
3 バリュー(方法):社員はどのように行動すべきか「どうやって行こうとしているか」

 

3つの要素のを明らかにしておくメリットとして、例えば、人材採用では、

3つの要素への共感が高く、スタンスが近い人材を採用することで、結果的に離職率は

下がる。会社の理念を理解した人達が安定的にサービス提供に関わることができると、

顧客満足度も高まる。能力の高い人材は外注できるが、3つの要素を兼ね備えた人材へ

の外注は難しく、こうした人材は会社にとっての宝。人材採用の優先順位の参考にも

なると思います。