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第137回 猫に学ぶビジネス哲学

コロナ禍の状況で、変化が大きい日々。そんな昨今も、家に帰ると、

にゃぶろうはいつもと変わらずパトロール、昼寝、食事、軽い運動と

安定した生活を送っていて、いつもどおりの姿に安心する。

 

これも猫と暮らすことで受け取ることができる「価値」なのかもしれない。

 


前々回、企業理念を商品で体現していこうというテーマでお話をしたが、今日は、もう少し
個人の人生にテーマを寄せることにしたい。個人にとっての理念、生きる意味や人生観の部
分について考えてみたいと思っている。ここには「3つの価値」が関係してくるようだ。


著書「夜と霧」で世界的に知られる心理学者ヴィクトール・フランクルは、人は、人生の意味
とは何かを問う前に、人生の使命ややるべきことを知るために人生からの問いに具体的に答え
なくてはならないと述べた。そして、人生の中で起こる素晴らしいことやトラブルなど様々な
状況から人生が自分自身に求めていることを知る手がかりとして、3つの価値を提示した。

 

1 創造価値:仕事や家事など自身の活動を通じて何かを創造することで得られる価値。

自分自身が動くことで誰かに提供できる価値。

 

2 体験価値:人生における体験を通じて得られる価値。恋愛・芸術・自然と触れ合う等、
受け取る価値。

 

3 態度価値:逆境など人生の中で置かれた状況のなかで、その人が取る態度によって実現
される価値。

 

特に意識しておきたいのは、態度価値。人生の困難に直面し、創造や体験をできる可能性が
絶たれてしまった状況でも、どのような態度を取るかは自分次第でコントロールできる。自
分のその先を信じて地道に努力ができるかどうか、思いやりの心を携えることができるか。
大切なのは、物事の大きさではなく、自分の活動範囲の中で最善を尽くしているか、どれだ
け全うできているかだということです。常に心に留めておきたいと思います。