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第135回 猫に学ぶビジネス哲学

家で、ふと視線を感じてにゃぶろうを見ると、ゆっくりとまばたきをしてくる事がよくある。
猫はゆっくりとまばたきをすることで、アイコンタクトをとり信頼や絆を深めているそうだ。

 

言葉でなく、アイコンタクトという一瞬の動作で思いを伝え信頼関係を深めるとは、猫は奥深
いコミュニケーション手段を持っているなと感じた。今日は、商売の世界で「想いを伝え、体
感してもらうこと」の意義について考えてみたい。

 


経営理念を掲げている会社は多いが、これは「会社の存在意義や使命などの基本的な価値観を
言葉にして表現したもの」。時代に順応して形を変えながらも生き残る本質は、環境の変化の
中で、理念に基づいて「いま何ができるか」を考え実践する姿勢を貫く事にあると思う。

 

ただ、こうした理念は、普遍的な価値をシンプルな言葉で表現している事が多く、

社員はともかく、顧客が言葉を目で見てその本質を一瞬で理解することは簡単ではない。

顧客に、その企業の存在意義を理解してもらうには、理念を商品で表現し体験してもらう必要

がある。

 

 

例えば、アウトドアメーカーのパタゴニアはこんな理念を掲げている「私たちは、故郷である
地球を救うためにビジネスを営む」。パタゴニアは理念に基づき商品を通じて「丈夫で⻑持ち
する商品は地球に不必要な負荷を与えずに済むこと」を表現してる。

顧客は、アウトドアでの商品の仕様体験を重ねて初めて、そのことを体感することができる。

これが、実体験の価値。会社は社会の公器と言われ、人々の役に立つ商品を提供するからこそ

存在意義があるとするならば、企業理念を商品で体現し社会の役に立つことは必然ともいえる。

 

今この時期、新たなことに着手しようと考えている方は、理念に立ち返り、商品でいかに表現

するかを考えてみることも大切かもしれない。