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第131回 猫に学ぶビジネス哲学

猫と暮らしていると、悠々自適な猫になりたい!と思う瞬間がある。

冬の寒い朝にブランケットに包まれて眠っている姿、大人のオス猫なのに

ちょっと赤ちゃんっぽい鳴き声、あの丸っこいフォルム...

しかし、私が猫になってしまうと、人間だからこそ客観的に感じ取れる猫の良さを

楽しめなくなりそうなので、やはり人間のままでいいやと思い直す日々。

 


客観的に物事を視る力は、仕事の場面で必要な力であることはもちろんだが、ネット全盛の
現在、SNSでの脊髄反射的な反応が社会問題化している状況を考えても、この力は社会生活
を送る上でとても大切なものであるように思う。今日は客観視について考えてみたい。

 


自分を客観視をする力のことをメタ認知と呼ぶ。耳にしたことがある方もいらっしゃると

思う。メタ認知は「もう一人の自分」とも表現され、例えば、普段の自分自身の言動をもう

ひとりの自分が冷静に眺めて、言動をその場に合わせて調和的なものに調整する力などがある。

 

メタ認知は、極度に緊張してしまっている時に緊張をほぐす技術としても応用されている。
やり方はシンプルで、今の自分の状況を「緊張しちゃだめだ」と否定せず、そのまま心のなかで

「オレ緊張してるなぁ!」と言葉にして、そのまま認めてあげることが肝なのだという。

 

ところで、以前このコーナーで問題を解決するためには、

 

①まず問いを数多く投げかけ、
②問いを優先順位などを軸に整理し、

③真の課題を特定することが重要

 

という話をした。

 

この「なぜ〇〇なのか?」などの問いかけを自分自身に投げかけていくという行動も、

メタ認知を獲得するための一つの方法なのだそう。

 

つい、目の前のことを昆虫の目のように細部分まで追求しようとしてしまいがちな昨今、

メタ認知、鳥のように高いところから自分を眺める視点も意識しておきたいなと思います。