先日、猫は人の動きを真似することが出来るという内容の記事を目にした。
そこで、私の真似をしてもらおうと変な動きをして見せていたら、
警戒され、少し距離をとられた。動きを真似てほしいという意図は伝わらず、
怪しさだけが伝わってしまったようだ。
人間は、言葉のおかげでより深く詳細な情報のやり取りが出来る。
一方で、情報に深さや詳細さが伴うということは、伝える難易度も上がる。
正しく意図が伝わらず、こちらが望むような行動をとってもらえないことも珍しくない。
今日は「伝わる」伝え方について考えたい。
マーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏は、「ゴールデンサークル理論」と
いう、伝え方に関する理論を紹介している。これは、人により影響や刺激を与えられるよう
な伝え方をするためには、情報を何から伝えればよいか順序を示した理論である。
新商品発売の際の説明を例に挙げてこの理論を説明する。
一般的によくある伝え方の順序は
【①この商品をつくりました、②このような商品です】
これは英語でいうと【What→How】の順番で情報を伝えているが、
ゴールデン・サークル理論では、この順番を入れ替え、さらに冒頭に、最も重要な情報として
Why(なぜやるか)を持ってくる。その結果このような順序で説明がなされる。
【①わたしたちが商品を作る理由はこうです、②だからこのような商品にしました、③それがこの商品です】
これは英語でいうと【Why→How→What】の順。確かにこの順序で伝えるほうが、より伝わる気がする。
私達は何かを伝える時、意外と理由(Why)を伝えることを忘れがち。しかし、人にお願いごとをした時、
協力してくださる際、発する言葉に「そういうことなら」という言葉がある。
これは理由を聞いて納得して動いてくれている証拠でもあるような気がします。