「自分で決めると幸福度が上がる」
毎週⽔曜⽇お届けしています「猫に学ぶビジネス哲学」
この時間は、猫をこよなく愛する経営コンサルタント堀家盛司さんが、
愛猫のにゃぶろうからビジネス哲学を紐解きます。
では早速、堀家さん、今⽇の猫からの学びをお願いします。
「⾃分で決めると幸福度が上がる」
先週のこのコーナーで、近所の野良猫だったにゃぶろう
を家に迎えることにした⽇に、⾃ら 縄張りを離れて
私の家までについてきたという話をしたのですが、どうやら
この⾏動に、幸福度をあげるためのヒントが隠されていたようなんです。
8⽉末に発表されたばかりの神⼾⼤学の⻄村特命教授らの研究によると、
「⾃⼰決定(⾃分で決めること)」が幸福感に強い影響を与えていること
が明らかになったそうです。 捕まえられたわけでもなく、⾃分の意思で
家に⼊ることを決めたにゃぶろうは、幸福度が上がる⾏動をとっていた
ということになるんですね。
ビジネスでは、責任者の⼈は決定の連続。しかし、責任者以外の⼈も、
業務改善提案などの 「提案」によって決定に関わることができるんです。
「社員が⽇本⼀幸せな企業」と呼ばれる岐⾩県の未来⼯業は、
「社内提案制度」が成功した 会社として知られています。
社員は1件の社内提案をするごとに500円の報奨⾦があるんですよ。
年間で200件の提案をした社員には、件数分の報奨⾦に加え
更に上乗せのボーナスが与えられるんですよ。
これは提案の件数を増やすことを狙ってのこと。
社員に提案の数を求めると、⽇常の仕事の細かいところまで⽬が⾏くし、
提案の質も上がるわけです。
そうやって提案が通る数が増えていくことで、会社⾃体も良くなっていく
という幸せなサイクルが回るのではないでしょうか?