「視点をひとつ切り替えよう」
毎週⽔曜⽇お届けしています「猫に学ぶビジネス哲学」
この時間は、猫をこよなく愛する経営コンサルタント堀家盛司さんが、
愛猫のにゃぶろうからビジネス哲学を紐解きます。
今週の学びは…
「視点をひとつ切り替えよう」
猫と暮らそうと思い⽴った時、多くの⼈は⼦猫を探すと思います。
実は私もそうでした。にゃぶろうは当時、近所で顔を合わせるようになった野良猫。
段々仲良くなっていきましたが、⾃分は⼦猫を探していたし、⽬の前の野良猫はもう既に
外で⻑いこと⽣きてきた成猫(⼤⼈)。野良の成猫は飼うのが難しいとも聞いていました。
しかし知⼈のある一⾔で彼を招き⼊れることに決めたんです。
「⼈にも猫にも相性がある。そんなに仲が良いなら、縁があるのはその⼦じゃないの?」
この⾔葉で、「猫は⼦猫から」という既成概念が吹き飛びました。数⽇で準備を整えて、
うちに来るか?と声をかけたら、黙って家の中までついてきた。⽿の治療をしたり、
しばらくは夜鳴きも⼤変でしたが、意外と早く馴染んで今に至ります。
私たちの中には、「猫は⼦猫から」のような既成概念がいつの間にか形作られています。
しかし、ひとつ視点を切り替えることによって、今までになかった決断ができたり
新たなものを⽣み出すことができることもあります。
その例をひとつ。最近、有名焼⾁チェーン・⽜⾓の創業者の⻄⼭さんが新たな
お店をオープンしました。焼⾁のファストフード店、つまり「ひとり焼⾁」という
ありそうでなかった業態で、隠れていたニーズを引き出したんですね。
商品企画や事業構想で頭を悩ませている⼈は、全くのゼロから考える⽅法以外に、
今回のように既にあるものについて一つだけ視点を切り替えるという⽅法も試してみる
と良いかもしれません。